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【米国株決算】フェデックス社の最新決算情報と今後の株価の推移

フェデックス(NYSE:FDX)はアメリカに本社を置く大手物流サービス会社です。

社名と同じ「フェデックス」のブランド名で各種輸送業務を提供しています。

主に国際速達便輸送、宅配サービス、小包混載サービス、小口貨物輸送、貿易事業・税関手続き関連サービスのほか、北アメリカ地域で即時配送サービスを展開しています。

また、コピー・印刷、販促物作成、オンライン印刷などのサービスも提供しています。

主な競合は、ドイツのDHL社やアメリカのUPS社などが挙げられます。

本記事ではフェデックス社の最新決算である2021年第1四半期決算の内容と、株価の今後の推移などについて見ていきます。

決算発表前におけるフェデックスの株価等のデータ

フェデックス社は2021年第1四半期決算を2020/09/15の米国市場閉場後に発表しましたので、9/15における同社株価の値動きについて概観していきます。

9/15における同社株価の始値は234.99ドルとなっており、その後日中にかけて大きな値動きなどはなく、終値は236.81ドルとなっていました。

続いて同社株価の今までの値動きについて概観していきます。

上場から2018年頃まで同社株価は上昇しており、2018年頃には270ドル前後の高値を付けていました。

その後同社株価は下落し、コロナショック時には90ドル前後の価格で取引されていました。

コロナショックから3か月ほどかけて同社株価は回復し、8月頃から同社株価はさらに上昇し、決算発表前時点でも株価は上昇し続けていました。

株価上昇の要因としては、アナリストらによる目標株価が上方修正されたことなどが挙げられます。

また2020年第4四半期決算が発表された際の株価は150ドル前後となっていましたので、前四半期決算から同社株価は60%以上上昇したことになり、凄まじい上昇率であると言えるでしょう。

このまま続伸を続ければ同社株価は高値の270ドルを超えていく可能性すらあると言えます。

今後の値動きに注目が集まる銘柄であると言えるのではないでしょうか。

フェデックスはS&P500の構成銘柄のひとつであり、執筆時時点での同社時価総額は650億ドルとなっていました。

続いてフェデックス社の配当実績について見ていきます。日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020/09/03…配当:0.65ドル(配当利回り:1.04%)
  • 2020/06/26…配当:0.65ドル(配当利回り:1.29%)
  • 2020/03/06…配当:0.65ドル(配当利回り:1.96%)
  • 2019/12/06…配当:0.65ドル(配当利回り:1.61%)
  • 2019/09/06…配当:0.65ドル(配当利回り:1.66%)

配当金は2018年から変化しておらず、配当利回りは1%台となっています。

株価が急落した2018年頃から配当金は据え置きとなっており、今後株価の上昇が続いていくのであれば増配も期待できるのではないでしょうか。

配当金目当てで購入できるほどの配当利回りはありませんが、株式配当が実施されていることは同銘柄の魅力を高めるのに一役買っていると言えるでしょう。

フェデックス社の最新決算情報について

概要

フェデックス社が発表した2021年第1四半期決算の概要は以下の通りです。

【GAAPベース】

  • 売上高…193億ドル(前年同期比13.5%増)
  • 営業利益…15.9億ドル(前年同期比62.2%増)
  • 純利益…12.5億ドル(前年同期比67.8%増)
  • 希薄化後一株当たりの純利益…4.72ドル(前年同期比66.2%増)

【Non-GAAPベース】

  • 売上高…193億ドル(前年同期比13.5%増)
  • 営業利益…16.4億ドル(前年同期比56.2%増)
  • 純利益…12.8億ドル(前年同期比60.0%増)
  • 希薄化後一株当たりの純利益…4.87ドル(前年同期比59.7%増)

売上高は前年同期から13.5%増加した193億ドルとなっており、純利益は前年同期から67.8%増加した15.9億ドルとなっています。

2020年第4四半期決算ではGAAPベースの純損益が赤字となっていたものの、今四半期の決算では黒字転換を達成しています。

アナリストらによる同社業績の事前予想では、売上高が175.1億ドル、non-GAAPベースの希薄化後一株当たり純利益が2.65ドルと前年同期と同水準の業績になるとの予想でしたが、前述の通り、同社の実際の業績はアナリストらによる事前予想を大きく上回るものとなっていることが分かります。

続いて同社業績に関して簡単に見ていくと、営業成績は、フェデックス・インターナショナル・プライオリティと米国内の家庭用パッケージサービスの取扱量が増加したこと、フェデックス・グラウンドとフェデックス・フレイトの歩留まりが改善したこと、平日の営業時間が1日増えたことなどにより、増益となりました。

これらの要因は、旺盛な需要をサポートし、サービスを拡大するためのコスト、変動報酬費用、フェデックス社員とお客様の安全を確保するために発生したCOVID-19関連のコストによって一部相殺されました。

同社CFOが発表したコメントは以下の通りです。

第1四半期は事業需要が改善したものの、不確実性が続いており、通期の業績予想は不透明です。

しかし、米国および国際的な荷物・貨物市場における当社の強固な地位、歩留まり向上の機会、コスト管理の取り組みなどの恩恵を引き続き受けることができると考えています。

詳細

続いてセグメント別に同社決算を見ていきます。

セグメント別の売上高は以下の通りです。

  • フェデックス・エクスプレス・セグメント…96.47億ドル(前年同期比7.8%増)
  • フェデックス・グランド・セグメント…70.40億ドル(前年同期比35.9%増)
  • フェデックス・フリート・セグメント…18.26億ドル(前年同期比4.1%減)
  • フェデックス・サービス・セグメント…0.08億ドル(前年同期比50.0%増)
  • その他セグメント…8.00億ドル(前年同期比21.2%減)
  • 合計…193.21億ドル(前年同期比13.3%増)

フェデックス・エクスプレスはフェデックスコーポレーションの貨物航空部門子会社であり、フェデックス・ブランドの下で貨物航空機の運航を担当しています。

同セグメントの売上高は前年同期から7.8%増加した96.47億ドルとなっています。

また同セグメントにおける営業利益率は7.4%であり、前年同期の5.7%から大きく向上しており、電子商取引の増加などに伴い需要が増加し、同社の価格決定力の向上が示唆されていると言ってもよいでしょう。

フェデックス・グランド・セグメントはフェデックスコーポレーションの子会社であり、パッケージ配送会社です。

同セグメントにおける売上高は前年同期から35.9%と大幅に増加し、70.40億ドルとなっています。

またフェデックス・フリートは、小口トラック貨物及びその他貨物サービスを提供するフェデックスコーポレーションの子会社です。

同セグメントにおける売上高は前年同期から4.1%減少した18.26億ドルとなっていました。

フェデックス・サービスは他のフェデックス事業会社にグローバルなマーケティングや計画、情報技術サービスを提供するフェデックスコーポレーションの子会社です。

同セグメントにおける売上高は前年同期から50.0%増加し、0.08億ドルとなっています。

また新型コロナウイルス感染症のパンデミックが未だに続いている影響もあり、先行きは不透明であるとして、今回も前四半期に引き続き通期業績の見通しについては公表を見送っていました。

決算発表後におけるフェデックス社の株価の推移

フェデックス社は2021年第1四半期決算の発表を2020/09/15の米国市場閉場後に行いましたので、決算発表翌日である9/16における同社株価の値動きについて見ていきます。

9/15の終値である236.81ドルに対して9/16の始値は253.02ドルとなっており、6.8%の大幅高となっていました。

その後日中は横ばいでの推移が続き、終値は250.30ドルとなっていました。

同社株価が大幅に上昇した要因としては、アナリストらによる事前予想を大きく上回る好決算を同社が発表したことにあると言えるでしょう。

続いて同社株価の今後の値動きに関して見ていきます。

同社の株価は同社の業績と連動して推移していると言え、今回同社が好決算を発表したことにより同社株価は大きく上昇しました。

また今回の好調な決算を受けて、アナリストらによる同社の目標株価は265ドル前後に上昇しました。

これの状況などを総合して考えると、同社の上場来高値である270ドル前後を目指して今後も株価は上昇していくものと言えるのではないでしょうか。

ただ同社は先行きが不透明であるとして通年業績の発表を見送っており、今後の業績の推移に関して、市場が正しく認識できていません。

決算など、同社が発表する業績ひとつで大きく株価が動く可能性があることは念頭に入れておくべきでしょう。

参考元:FedEx Corp. Reports Strong First Quarter Results

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