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大統領選まであと2ヶ月。政策に乗れるバイデン銘柄を探せ

投資には「国策に逆らうな」という格言があります。

2020年11月3日の大統領選は、政治だけでなく経済への影響も大きく、投資家にとっても無視できないイベントです。

大統領選は共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン氏の争いとなりました。

米国の世論調査ではバイデン氏が安定してリードしていると言われています。

バイデン氏が大統領に当選した場合、国策そのものが根底から変わります。

バイデン氏が掲げる政策の後押しを受ける銘柄の株価は伸びやすくなります。

一方、トランプ政権の際に国策上有利だった業種の中にはネガティブな影響を受ける銘柄もでてきます。

株投資をするうえでは最低限、国策がどのように動きそうなのかを見極めることも必要になります。

バイデン氏が当選した場合、国策が大きく変わるため何が起きそうなのか、恩恵を受けそうな銘柄はどれなのか目星をつけておくことが大切です。

【米国株動向】バイデン当選を仮定した場合に注目べき3銘柄

トランプ大統領とバイデン氏の経済政策の違いとは?

バイデン氏のプロフィール

バイデン氏は民主党の大統領候補で、オバマ政権のときは副大統領を務めていました。

1942年生まれの東部ペンシルバニア州出身です。

年齢は77歳と高齢で、もし大統領選に勝利した場合は就任時78歳の歴代最高齢の大統領が誕生することになります。

上院議員36年、副大統領8年と政治家としては十分なキャリアがあります。

また黒人層からの指示が厚いことでも知られています。

大統領候補のバイデン氏の政策の特徴

バイデン氏は、トランプ大統領との違いを際立たせるため、左派色の強い政策を掲げています。

例えば、太陽光や風力などクリーンエネルギーへの設備投資を促す、最低賃金の引き上げ、公的医療保険の拡充、米中対立の緩和などを目指しています。

現在のトランプ政権が続くなら、特に根本的な政策の転換はありません。

しかしバイデン氏が当選した場合、政策によって恩恵を受ける銘柄と不利になる銘柄が変わります。

バイデン氏当選で有利なセクターと不利なセクター

バイデン氏の当選で有利になるセクターは、クリーンエネルギー関連が筆頭にあげられます。

また中国との協調路線から、中国ADRにも追い風が吹くのではないかと言われています。

米国だけではなく、香港・上海・深センの中国株もバイデン氏が当選すれば株価が伸びるのではないかという見方もあります。

一方で不利になってしまうセクターもあります。

例えば、クリーンエネルギーと対をなす石油・ガス、最低賃金の引き上げがオペレーションコストの重しになるホテル・小売業などには逆風となる可能性があります。

また全体的な見通しとしては、バイデン氏が法人税の引き上げを視野に入れているのではないかという警戒感があります。

株式市場全体も大統領選前は神経質な値動きをする可能性があるため、日本の投資家もバイデン氏が勝つかトランプ政権が続くのかは注意深く見ておく必要があるのではないでしょうか。

バイデン銘柄はクリーンエネルギーと中国関連銘柄

バイデン政権が誕生した場合、追い風が吹きそうなのはネクステラ・エナジー(NYSE:NEE)です。

フロリダ州に本社を置くクリーンエネルギー関連銘柄として有名です。

風力と太陽からの再生可能エネルギーの世界的なリーディングカンパニーであり、クリーンエネルギーで追い風が吹くバイデン銘柄の一つとして注目を集めています。

また水素燃料電池システムのプラグ・パワー(NASDAQ:PLUG)もクリーンエネルギー関連銘柄の成長株として期待されています。

燃料電池は水素と酸素から「水と電気」をつくる発電装置で、有害な排出ガスを出しません。

最近のプラグ・パワーは、次々に燃料電池に関連する企業を買収し、燃料電池を内製する体制を整えています。

プラグ・パワーの燃料電池は、アマゾン、ホーム・デポ、カルフール、ウォルマートなどの倉庫で稼働するフォークリフトに使われています。

8月には英国の「アスダ」というスーパーマーケットにも使われるというニュースが市場では好感されました。

太陽光発電のソーラーエッジ・テクノロジーズ(NASDAQ:SEDG)もクリーンエネルギーでは注目されています。

ソーラーエッジはイスラエルの太陽光発電関連の企業ですが、日本でもオムロンと提携し、太陽光発電向けの製品の販売をしている企業です。

またバイデン大統領の勝利は、中国株にもポジティブな影響がありそうです。

中国株のETF、例えばiSharesの中国大型株ETF(FXI)は香港市場の代表的な銘柄50で構成されています。

またトラスト-ウィズダムツリー中国ファンド(CXSE)のように中国の非国有企業指数に連動したETFもあります。

同じ中国関連でも前者は大型株、後者はIT関連の成長株が中心という違いはありますが、中国関連のETFを買うのも投資妙味がありそうです。

国策に乗るのが投資の基本だが、大統領選の行方は分からない

バイデン政権が誕生した場合に政策的に有利になるセクターと不利になるセクターが出てきます。

投資家はバイデン政権誕生によって、どのようなセクター・銘柄が伸びるのかは理解しておく必要があります。

世論調査ではバイデン氏が大統領選で有利とは言われていますが、トランプ大統領が再選する可能性もないとは言い切れません。

9月に入ってからの世論調査でもトランプ大統領の追い上げが報じられています。

人種差別への抗議デモをめぐって一部が暴徒化するなど治安悪化が指摘される中、トランプ氏は「法と秩序」を掲げ保守層の支持を集めているとの報道もあります。

特に激戦と言われている州の支持率でトランプ大統領は猛烈な追い上げを見せており、バイデン氏の勝利予想のシナリオは絶対とは言いづらくなってきました。

またバイデン関連銘柄は既に株価に折り込み済みで、むしろバイデン氏が敗れれば市場から失望の売りが出てしまうかもしれません。

国策に乗りたいところですが、大統領選の結果が最後まで分からない以上、ストーリーだけで投資を決めづらい展開になってしまいました。

大統領選が決まってからでもストーリーに乗るのは遅くない

結果の分からない大統領選を予測して先回りしてバイデン銘柄を買うのは難しいかもしれません。

しかし、どの企業がバイデン銘柄で政策の恩恵を受けるのかは押さえておくべきです。

バイデン効果で期待が膨らみすぎていないかには気をつけながらも、大統領選の結果が出たらどのように投資をするか計画を立てておきましょう。

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免責事項と開示事項 記事の作者、田守正彦は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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