The Motley Fool

上手な損切りのためには「相場の雰囲気」の把握が欠かせない理由

相場で成功するためには、損切りが重要であるといわれます。

これは、常識的な見方においては正しいものの、必ずしも正しいとはいいきれません。

損切りは間違いなく重要なものですが、それは相場で成功するための一要素に過ぎず、損切りすれば成功できるというものではないのです。

当然のことながら、相場で成功するには、損失を上回る利益をあげなければなりません。

利益を得るための技法、損切り以外の技法が伴わなければ、いくら損切りによって損失の限定に努めたところで、利益よりも損失の方が大きくなってしまうのです。

そこで、損切りができているのに利益があがらずに悩んでいる人は、損切りによる損失を上回る利益を得るために、相場技法における「仕掛け」の技術を磨き、損切りの回数そのものを減らすことを考える必要があります。

また、損切りとは、損失を利益の範囲内に抑え、なおかつできるだけ損失を減らすためのものです。

仕掛けがうまくなり、損切りの回数が減ったとしても、損切りがあまりにも遅いために一回当たりの損失が大きくなってしまうと、利益を大きく食いつぶす結果となります。

そこで、仕掛けの技術を磨くと同時に、不利な局面での損切りをできるだけ早く行い、損切りによる損失を最小限に抑えることが必要です。

上記のふたつが、損切りにおける重要なポイントとなります。

このうち、いずれが欠けてもパフォーマンスの低下につながり、損切りの効果が大きく損なわれるのです。

損切りで利益を伸ばす

一般的に、損切りは損失を小さくとどめる、いわば建玉の仕切り直しのための技術であり、消極的なものと考えられています。

しかし、上手な損切りができるようになると、損切りは消極的なものではなく、積極的なものとなります。

そのためにも、上記のポイントが重要です。

仕掛けが下手である場合、損切りは「下手な仕掛けによる失敗のカバー」が目的となります。これは、消極的な損切りといえます。

損切りが下手である場合、早期の損切りは「遅すぎる損切りによる失敗のカバー」が目的となります。これも、消極的な損切りといえるでしょう。

特に後者の場合、損失の拡大を嫌う気持ちが強すぎるために、「早期の損切り」ではなく「早すぎる損切り」に陥り、損切りしなくても良い局面での損切りが増えることが多いです。

一方、仕掛けと損切りが上手である場合には、

  • 仕掛けに自信があるため、含み損への心理的抵抗が小さい
  • 損切りに自信があるため、実現損失によるパフォーマンスへの影響が小さい

ことによって、

  • 理想的な展開を目指し、粘りのある勝負ができる
  • 不利な場合、潔くスピーディに損切りできる

ことになります。

つまり、安心して利益を追うことができ、失敗のカバーのための消極的な損切りではなく、成功を後押しするための積極的な損切りとなるのです。

よく、相場で成功するコツとして「損失は小さく、利益は大きく」と言われます。

利益を取れるところで大きく利益をとっていくためには、有利な局面で強気に仕掛けることが必要です。

損切りが下手であれば、強気の仕掛けは「危険を伴う蛮勇」になってしまいます。

蛮勇に陥ることなく、正しく利益を追求していくには、上手な損切りが欠かせないのです。

相場の雰囲気がカギ

そこで、上手な損切りのカギとなるのが、相場の雰囲気を正しく把握することです。

当然ながら、相場の雰囲気を正しく把握できれば、有利な局面で強気に仕掛けることができます。

また、相場の雰囲気を丁寧に把握していくことによって、その時々で最適な判断が下し、上手な損切りができます。

長期投資を前提とするならば、あまり細かい動きには目を向けず、長い時間軸による大きな動きで見ていきます。

このため、「相場の雰囲気」ということに無頓着になりやすいのですが、それでは大きなミスを犯す危険性が高まります。短期投資であればなおさらです。

もちろん、相場の雰囲気を掴もうとする時、細かな動きに囚われて判断を誤ることもあります。

しかし、このような判断ミスは往々にして小さなものです。

ミスは少ないに越したことはありませんが、あまりに鷹揚に構えて大きなミスを招くよりははるかにマシでしょう。

また、上記の通り、雰囲気を把握しながら丁寧に相場を張ることによって、利益を伸ばしていくこともできます。

長期的なパフォーマンス向上を目指すならば、相場の雰囲気に囚われてミスを犯すデメリットよりも、相場の雰囲気を把握することによるメリットを思うべきです。

しかし、「相場の雰囲気を掴む」という表現はあまりにも漠然としています。また、解釈も様々です。

相場の動きからどのような印象を受けるか、それによって雰囲気をどのように掴むか、掴んだ雰囲気によってどのように動くかということは、人によって異なります。

このため、相場の雰囲気の把握は、自分で経験を積みながら理解していくほかありませんが、漠然としているからこそ、何らかの具体例が知りたい人も多いと思います。

そこで、私個人の、ある局面での相場の見方を、次回の記事で紹介します。

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