The Motley Fool

【米国株動向】再生可能エネルギーの未来:5年後には最もコストの低いエネルギー源となる見込み

モトリーフール米国本社、2020830日投稿記事より

再生可能エネルギー業界は長年にわたり進化してきました。

これまでは新規発電設備の設置費用が非常に高かったため、投資するには政府からの巨額の補助金を必要としていました。

しかし、設置費用はこのところ大幅に下がっており、大半の再生可能エネルギープロジェクトはインセンティブがなくても持続可能となっています。

そうした傾向は今後5年間でさらに顕著になるでしょう。

本稿では、再生可能エネルギー・セクターの2025年の姿を占います。

既に建設コストは化石燃料発電に十分に対抗可能となっている

再生可能エネルギーの未来を占う前に、業界がここ数年でどこまで進化しているのかを簡単に振り返ることが重要です。

約5年前には新規の太陽光発電設備を設置するのに1ワット当たり4ドルのコストがかかり、化石燃料に対抗するためには政府の補助金が必要でした。

しかし、再生可能エネルギー大手ブルックフィールド・リニューアブル(NYSE:BEP)(NYSE:BEPC)最高経営責任者(CEO)のサチン・シャー氏によると、技術の進歩と低コスト化のおかげで最近では「太陽光発電は補助金がなくても採算が取れる」ようになっています。

さらに同氏によると、新規太陽光発電設備の建設コストは今では1ワット当たり1ドル未満で、「在来型電力の中で最も低コストのエネルギー源の1つ」とのことです。

新規風力発電設備のコストも大幅に下落しています。

特に陸上風力プロジェクトではその傾向が顕著で、2015年には化石燃料と比べるとコスト曲線の上限付近にあったコストが、今年は下限にまで低下しており、新規の天然ガス発電所よりも低くなっています。

再生可能エネルギーの建設コストは2025年までにどこまで低下しているか?

再生可能エネルギー企業は、建設コストが今後5年間にわたり低下し続けると予想しています。

業界の予測によると、陸上風力発電は2025年までに、生産税額控除が段階的に廃止された場合でも、最も安価な電力形態となります。

一方、太陽光発電のコストは今のところ天然ガス発電よりもわずかに高い水準ですが、2025年までにコスト曲線の下限に低下し、投資税額控除の期限が切れても2番目に安い電力源となります。

業界は蓄電コストも低下し続けると予想しています。

10年前、4時間分の蓄電装置のコストはメガワット時(MWh)当たり71~81ドルでしたが、現在は同8~14ドルです。業界の予測によると、2022年までに同4~9ドルに低下する見通しです。

こうした見通しを踏まえ、再生可能エネルギー大手のネクストエラ・エナジー(NYSE:NEE)はニア・ファーム(ほぼ24時間体制で電力を供給可能な)風力および太陽光発電設備(すなわち4時間分の蓄電システムを備えた発電設備)の建設コストが今後5年以内に、最も効率的な天然ガス発電所を除くすべての発電方式よりも低くなると予想しています。

同社の見解では、ニア・ファーム風力発電の建設費用はMWh当たり20~30ドル、ニア・ファーム太陽光発電は同30〜40ドルとなり、天然ガス発電(同30~40ドル)以下となります。

化石燃料と比べた再生可能エネルギーの大幅なコスト改善は、今後数年にわたり投資急増を促すはずです。

新規の再生可能エネルギー発電への投資額は過去5年間で2兆ドルでしたが、今後10年間でさらに5兆~10兆ドルが投資される可能性があります。

ある推計によると、風力および太陽光発電設備の建設ペースは2019~2022年に年平均10ギガワット(GW)だったのが、2023~2030年には風力が年平均12GW~15 GW、太陽光が18GW~20 GWに達する見通しです。

【米国株動向】再生可能エネルギーへのシフトを進める石油3銘柄

フリーレポート配信

米国株式市場で株価が急上昇していますが、株式市場と米国経済の現状が一致しない理由をレポートとしてまとめています。

不況入りする中で米国株式市場が好調な3つの理由」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Matthew DiLalloは、ブルックフィールド・リニューアブル株、ブルックフィールド・リニューアブル・パートナーズ株、ネクストエラ・エナジー株を保有しています。モトリーフール米国本社は、ネクストエラ・エナジー株を推奨しています。

最新記事