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【バフェット株決算】クローガーの最新決算情報と今後の株価の推移

クローガー(NYSE:KR)はアメリカに本社を置く、スーパーマーケットなどを運営する企業です。

売上高ベースでみると米国最大のスーパーマーケットのひとつであり、スーパーマーケットのほかにデパートやガソリンスタンドなども運営しています。

同業他社としてはウォルマートやコストコなどが挙げられるでしょう。

同社の店舗は、食料品店と薬局の併設するコンボ店、マルチ売場店、マーケットプレイス店、ディスカウント店に分類されています。

またクローガーはウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが保有する銘柄であることが知られています。

2017年にウォルマートの株式を売却した一方で、2019年末にクローガーを購入しています。

ウォルマートの営業利益やフリーキャッシュフローが頭打ちになってきているほか、アマゾンのようなオンラインビジネスを相手に今後ウォルマートが苦戦していくとの見通しから、同社の株式を売却したと考えることができます。

その後2019年末にクローガーを購入しましたが、その理由として考えられるのが同社株式の割安性です。

バークシャー・ハサウェイがクローガーを購入した時点での同社のPERは12倍程度であったのに対して、ウォルマートのPERは32倍程度となっていました。

またコロナ禍においてバークシャー・ハサウェイはクローガーの株式を買い増ししており、注目が集まる銘柄であると言えるでしょう。

ウォーレン・バフェットが購入したからと言って、その銘柄の今後の成長が保証されるわけではありませんが、購入の検討に値すると言えるのではないでしょうか。

本記事ではクローガーの最新決算である2020年第2四半期決算の概要と今後の株価の推移について見ていきます。

決算発表前におけるクローガーの株価等のデータ

クローガーは2020年第2四半期決算を2020/09/11のアメリカ市場開場前に発表していましたので、決算発表前日である9/10における同社株価の推移について見ていきます。

9/10における同社株価の始値は35.23ドルであり、その後日中は軟調な推移をし、終値は34.74ドルとなっていました。

続いて同社株価の今までの推移について見ていきます。

2011年頃まで同社株価は10ドル前後での低調な推移をしていましたが、2012年頃から大きく上昇し、2015年末から2016年初頭頃には40ドル前後まで上昇しました。

その後2017年、2019年と20ドル前後まで下落したものの、その後は再び上昇トレンドに入っており、コロナショックによる大幅な下落もないまま上昇を続けています。

2015年・2016年頃の40ドル台まで上昇するのか、またその後もさらなる上昇を続けていけるのかどうかに注目が集まります。

クローガーはS&P500の構成銘柄のひとつとなっており、執筆時時点におけるどすや時価総額は267億ドルとなっています。

続いてクローガーの配当実績について見ていきます。

直近の配当実績は以下の通りです。また日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020/08/13…配当:0.18ドル(配当利回り:2.07%)
  • 2020/05/14…配当:0.16ドル(配当利回り:1.99%)
  • 2020/02/13…配当:0.16ドル(配当利回り:2.09%)
  • 2020/11/14…配当:0.16ドル(配当利回り:2.25%)
  • 2020/08/14…配当:0.16ドル(配当利回り:2.54%)

直近の配当利回りは2%前後であり、連続増配年数は10年となっています。

高配当銘柄であるとは言えませんが、順調に増配を続けており、今後の成長次第では、安定的なリターンを生む可能性がある銘柄であると言えるでしょう。

競合であるウォルマートの直近の配当利回りは1%台であり、クローガーの方が高くなっています。

株式の割安感に加えて、ウォルマートよりも高い配当利回りを誇っている点もバフェット氏がウォルマートを売り、クローガーを買った理由として挙げられるのではないでしょうか。

クローガーの最新決算情報について

概要

クローガーの最新決算である2020年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…304.89億ドル(前年同期比8.2%増)
  • 営業利益…8.20億ドル(前年同期比46.7%増)
  • 同社に帰属する純利益…8.19億ドル(前年同期比175.8%増)
  • 希薄化後EPS…1.03ドル(前年同期比178.4%増)

売上高は前年同期から8.2%上昇した304.89億ドル、純利益は175.8%増加した8.19億ドルとなっていました。

アナリストらによる同社業績の事前予想では、売上高が299.7億ドル、調整後一株当たり利益が0.54ドルとなっていました。

同社の実際の業績は売上高が304.89億ドル、調整後一株当たり利益が0.73ドルとなっていましたので、アナリストらの事前予想を上回る業績を残すことができたと言えるでしょう。

プレスリリースで発表された同社CEOのコメントは以下の通りです。

第2四半期は非常に好調な業績を達成し、一貫して魅力的な株主還元を提供できるものと期待しています。

私たちの競争力の源泉であるフレッシュさや自社ブランドなどに対する戦略的な投資を行ってきました。

詳細

続いてクローガーの決算をより詳細に見ていきます。

まず同社が2020/06/18に発表した2020年第1四半期決算との比較です。

2020年第1四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…415.49億ドル(前年同期比11.5%増)
  • 営業利益…13.26億ドル(前年同期比47.2%増)
  • 同社に帰属する純利益…12.12億ドル(前年同期比57.0%増)
  • 希薄化後EPS…1.52ドル(前年同期比60.0%増)

第1四半期の売上高が415.49億ドルであったのに対して、第2四半期の売上高は304.89億ドルとなっていますので、売上高は26.6%減少しています。

純利益も第1四半期の12.12億ドルに対して8.19億ドルとなっていますので、前四半期から32.4%の減少となっています。

前四半期から大幅な減少となっていますが、同社に関しては例年第1四半期の売上高が高くなる傾向があるため、第2四半期における前四半期からの減少はあまり気にしなくて良いと言えるでしょう。

またコロナ禍においては、直接人と対面する必要がないオンラインでの販売が注目されていました。同社のデジタル販売は127%成長しています。

デジタル販売が好調であるように見えるものの、同業他社と比較するとその成長率は芳しくないと言えます。

Cowen & Co.の最新調査によると、食料品のオンライン購入を巡る戦いの勝者はアマゾンとウォルマートであるとしています。

調査結果を見てみると、回答者の52.8%がアマゾンで食料品をオンライン購入しており、ウォルマートで購入した人は43.7%であるとしています。

それに対してクローガーは12.7%、コストコは12.2%となっていました。

また総合的にはピックアップ・サービスや速配サービス、大規模な店舗ネットワークを有するウォルマートが長期的には市場シェアを獲得していく可能性があると言え、クローガーの状況はあまり芳しくありません。

これから拡大していくと予想される食料品のオンライン販売でのプレゼンスを向上させていくには、新たな戦略を打ち立てていく必要があると言えるでしょう。

また同社は2020年の業績ガイダンスを更新しています。

上半期の好調な業績や、家庭における食料品消費の持続的なトレンドが期待されることなどを主な理由として挙げています。

多くの不確実性があるため、ガイダンスの幅を広げており、同一売上高の合計は13%を超え、調整後EPSの成長率は約45%から50%になるとの予想をしています。

2021年の業績は新型コロナウイルス感染症のパンデミック前に予想されていたものよりも高いものになると考えているとしています。

決算発表後におけるクローガーの株価の推移

クローガーは2020/09/11のアメリカ市場開場前に発表しましたので、9/11における同社株価の値動きについて見ていきます。

前日終値である34.74ドルに対して11日の始値は35.00ドルとなっていました。

しかしながら寄り付き直後から同社株価は大きく下落し、一時33.80ドルの安値を付けていました。

その後も同社株価は冴えない推移をしたため、終値は34.37ドルと前日終値よりも1%ほど安値となっていました。

好調な決算であったにもかかわらず、同社株価が下落した明確な要因は分かりませんが、S&P500やNYダウも同社株価と同様に冴えない動きを見せており、その影響を受けたものと言えるでしょう。

続いて同社株価の今後の値動きについて見ていきます。

同社株価は現在上昇トレンドにありますが、各株価指数が調整局面にある影響なども受け、伸び悩んでいます。

調整局面が終了すれば、好調な決算を誇っている同社株価は再び上昇していくものと思われます。

このペースで株価が上昇すれば年末頃には2015年・2016年頃の高値である40ドル台に到達しますので、その際にどのような値動きをするのか、どのような業績を残すことができているのかに注目が集まると言えるでしょう。

バフェット氏が同銘柄を保有していることもあり、同銘柄に対する期待値は高いと言え、興味を持たれた方は購入を検討しても良いと言えるのではないでしょうか。

参考元:

Kroger Reports Second Quarter 2020 Results and Updates Full-Year 2020 Guidance

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