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金融セクターの米国高配当銘柄3選

多くの投資家が知っている通り、米国株の魅力には成長性と配当の高さが挙げられます。

テスラやGAFAなどをはじめとした銘柄はその成長性に対して投資を行い、エクソン・モービルなどの銘柄に対しては配当金による収益を目的に投資をしていきます。

金融セクターに関しては、バフェット氏がゴールドマン・サックスやウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェースなどの銘柄を売却したことにより、その魅力が少なくなっているとの見方をする投資家も多くなっていることでしょう。

しかしながら金融セクターの銘柄には配当利回りの高さという魅力があるほか、コロナショックによる株価の下落によって割安になっている株価も多いです。

本記事では金融セクターの高配当銘柄を3つほど紹介していきます。

ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル

企業概要

ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(NASDAQ:PBCT)はアメリカに本社を置く金融持株会社です。

NASDAQに上場しており、S&P500の構成銘柄のひとつとなっています。

事業内容としては、個人、中小企業、地方自治体向けに商業銀行、小売銀行、卸売銀行、財産管理などのサービス、また信託、現金管理、地方自治体向け資金調達などのサービスの提供となっているほか、証券仲介や投資顧問、投資管理、ファイナンスリース、生命保険などの事業を展開しており、金融事業全般を担っている企業であることが分かります。

株価等のデータ

続いて同社の株価等のデータについて見ていきます。

まず株価の値動きに関して見ていきます。

2006年の年末から2007年の初頭にかけて記録した20ドル強が最高値であり、その後は2012年頃に記録した10ドル強まで下落しました。

その後再び上昇に転じ、2017年頃には20ドル付近まで上昇ました。

その後は下落傾向にあり、特にコロナショックによって40%ほど下落し、一時10ドルを下回りました。

同社株価は一時回復したものの、再び下落し、執筆時時点での同社株価は10ドル強となっています。

執筆時時点でのPERは8.35倍であり、割安感のある銘柄であることが分かります。

高配当銘柄は割安の時に購入するべきであるというのは一般的に知られていることですので、コロナ禍において株価が低迷している今、同社株式は購入の検討余地があると言えるでしょう。

また執筆時時点での同社時価総額は45.41億ドルとなっています。

配当実績

続いて同社の配当実績について見ていきます。

日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020/07/31…配当:0.18ドル(配当利回り:6.89%)
  • 2020/04/30…配当:0.18ドル(配当利回り:6.22%)
  • 2020/01/30…配当:0.1775ドル(配当利回り:6.48%)
  • 2019/10/30…配当:0.1775ドル(配当利回り:4.36%)
  • 2019/07/31…配当:0.1775ドル(配当利回り:4.49%)

同社の直近の配当金は0.18ドルであり過去3回の配当利回りは6%台となっており、非常に高水準な配当利回り実績を誇っていると言えるでしょう。

また連続増配年数は27年であり、非常に安定した配当を行っていることが分かるほか、コロナ禍においてもしっかりと増配を行っていることもあり、今後も増配を行っていくことが期待できる銘柄となっていると言えるのではないでしょうか。

日本で27年以上の増配を行っている企業はほとんどなく、米国でも100社程度しかないとされているため、同社がいかに優秀な配当実績を誇っているのかが分かります。

ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャルの業績

続いてピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャルの業績について見ていきます。

同社の2020年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 受取利息…8.17億ドル(前年同期比17.6%増)
  • 純利益…2.20億ドル(前年同期比11.1%減)
  • 希薄化後一株当たり利益…0.50ドル(前年同期比20.6%減)

受取利息は前年同期から17.6%増加した8.17億ドルとなっているものの、純利益は前年同期から11.1%減少した2.20億ドルとなっています。

ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャルのまとめ

ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャルはバンク・オブ・アメリカやウェルズ・ファーゴなどのような大きな米国銀行ではなく、知名度もそこまで高くない銘柄ですが、非常に高い水準の配当利回りを誇っているほか、コロナ禍においてもしっかりと増配を行っており、安心感のある銘柄であると言えます。

また株価に関しても割安であるとの見方をすることができ、コロナ禍において株価が低迷している現在は買い時のひとつであると言えるのではないでしょうか。

U.S.バンコープ

企業概要

U.S.バンコープ(NYSE:USB)はアメリカに本社を置く、米国の銀行持株会社です。

同社が保有する銀行であるU.S.バンクはアメリカの中西部と西海岸を中心に店舗を展開しており、アメリカ最大規模の地方銀行の一つとなっています。

同社は貸付や融資、預金、信託管理、資産運用・管理などのサービスを個人や企業、政府機関に提供しているほか、クレジットカードサービスや住宅ローン、生命・損害保険販売や証券仲介、リースなどの事業を展開しています。

競合他社としてはバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループなどの4大米銀が挙げられます。

株価等のデータ

続いて同社の株価等のデータについて見ていきます。

まず同社の株価の推移についてです。

同社株価は1998年頃に40ドル弱の高値を付けた後大幅に下落し、20ドル前後から再び上昇をしていました。

リーマンショック直前には1998年頃の高値と同じ40ドル弱まで上昇しましたが、リーマンショックの影響によって大幅に下落し、一時10ドル前後で取引されていました。

その後は順調に上昇を続けており、コロナショック以前の高値は60ドル前後となっています。

しかしながらコロナショックによって30ドル前後まで下落し、執筆時時点においても株価の回復は見られていません。

また執筆時時点でのPERは8.94倍であり、比較的割安であるとの見方をすることができます。

U.S.バンコープはS&P500の構成銘柄のひとつであり、執筆時時点での同社時価総額は560億ドルとなっています。

配当実績

続いて同社の配当実績について見ていきます。

日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020/06/29…配当:0.42ドル(配当利回り:4.66%)
  • 2020/03/30…配当:0.42ドル(配当利回り:4.33%)
  • 2019/12/30…配当:0.42ドル(配当利回り:4.53%)
  • 2019/09/27…配当:0.42ドル(配当利回り:2.79%)
  • 2019/06/27…配当:0.37ドル(配当利回り:2.64%)

直近3回の配当利回りは4%台であり、高水準な配当利回り実績であると言えるのではないでしょうか。

米国の大手銀行の中でも非常に高い配当利回りを維持していたウェルズ・ファーゴが大幅な減配を実施し、その配当利回りが1%台にまで低下したことを考えると、同社の配当実績は大手米国銀行のなかでも相対的に優れたものとなっていると言えるでしょう。

U.S.バンコープの業績

続いてU.S.バンコープの業績について見ていきます。

U.S.バンコープが発表した2020年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 純売上高…58.38億ドル(前年同期比0.3%増)
  • 純利益…6.89億ドル(前年同期比66.0%減)
  • 希薄化後一株当たり利益…0.41ドル(前年同期比62.4%減)

純売上高は前年同期から大きな変化はなく、58.38億ドルとなっています。

純利益は貸倒引当金の増加などにより前年同期から66.0%減少した6.89億ドルとなっていました。

U.S.バンコープのまとめ

U.S.バンコープは米国において著名な銀行のひとつです。

配当利回りに関しても直近では4%台と高水準な実績を残しており、株価に関してもPERが9倍弱となっており、割安感があります。

9月権利落ち分の配当で増配が実施されるのかどうかは注目すべき点ではありますが、増配が行われれば、同社の配当実績は堅実なものになっていきます。

株価が割安になっている今、同社の銘柄は一つの買い時であるとの見方をすることができるのではないでしょうか。

ユーナム・グループ

企業概要

ユーナム・グループ(NYSE:UNM)はアメリカに本社を置く、米国の保険持株会社です。

アメリカとイギリスで障害所得補償、団体生命、長期介護などの保険商品を展開しています。

そのほかにも団体長期・短期障害所得補償、生命保険、死亡事故保険、補完的医療保険や個人所得補償などの任意保険、傷害・疾病、がん保険、長期介護サービス保険などを提供しています。

株価等のデータ

続いてユーナム・グループの株価等のデータについて見ていきます。

まずは株価の推移についてです。

同社株価は2017-2018年にかけて高値をつけており、一時60ドル弱の高値を付けていました。

その後同社株価は下落を続けており、コロナショック直前には10年前に横ばいでの推移をしていた30ドル前後にまで下落していました。

コロナショックの影響により一時10ドル前後まで下落しましたが、その後も大きな回復は見られず、株価は執筆時時点で20ドル前後となっています。

執筆時時点でのPERは3.62倍であり、非常に割安であるとの見方をすることができるのではないでしょうか。

ユーナム・グループはS&P500の構成銘柄のひとつとなっており、執筆時時点での時価総額は38.70億ドルとなっています。

配当実績

続いてユーナム・グループの配当実績について見ていきます。

日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020/07/30…配当:0.285ドル(配当利回り:6.05%)
  • 2020/04/24…配当:0.285ドル(配当利回り:6.48%)
  • 2020/01/30…配当:0.285ドル(配当利回り:7.50%)
  • 2019/10/25…配当:0.285ドル(配当利回り:3.91%)
  • 2019/07/26…配当:0.285ドル(配当利回り:4.03%)

今まで11年間増配を行っていましたが、コロナショックの影響もあり、2020年7月権利落ち分では増配は行われませんでした。

とはいえ、同社の配当利回りは直近で6%ほどであり、非常に高水準であると言えるでしょう。

また配当性向も非常に低く、増配余力は残されていると言えます。

ユーナム・グループの業績

続いてユーナム・グループの業績について見ていきます。

2020年第2四半期決算における同社業績の概要は以下の通りです。

  • 売上高…30.21億ドル(前年同期比-)
  • 税引前利益…3.38億ドル(前年同期比4.0%減)
  • 純利益…2.66億ドル(前年同期比5.6%減)
  • 希薄化後一株当たり利益…1.30ドル(前年同期比3.3%減)

売上高は前年同期から変化がなく、純利益は前年同期から5.6%減少した2.66億ドルとなっています。

コロナ禍とはいえ、同社の業績に大きな影響はなかったものとみることができます。

業績も以上に安定しており、これ以上の大幅な成長は見込むことは難しいものの、高配当銘柄としては、安定した業績を出すことができているのであれば十分であり、また配当性向も低いため、今後の増配を行う余力は残されていると言えます。

ユーナム・グループのまとめ

ユーナム・グループはあまり知られていませんが、非常に高水準な配当実績を誇るアメリカの保険会社です。

株価に割安感があるほか、安定した配当実績を誇っている点が魅力的な銘柄であると言えるでしょう。

興味を持たれた方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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