The Motley Fool

【米国株動向】9月に注目のテクノロジー関連銘柄3選

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2020827日投稿記事より

3月の株式市場暴落後、米国株式指数は劇的に回復し、史上最高値を更新するものも出ています。

経済全般はまだ落ち込んでいますが、株式上昇を牽引しているのは、主にデジタル・エコノミー関連企業です。

たいへん早いピッチで株価が回復したため、一部の投資家はいったん様子見をしつつあります。

そんな中にあっても9月に注目したいテクノロジー関連銘柄として、モトリーフール3名の寄稿者が、クラウドベースのソフトウエア企業アナプラン(NYSE:PLAN)、半導体チップ製造大手インテル (NASDAQ:INTC)、PCサーバー・周辺機器メーカーのスーパー・マイクロ・コンピュータ(NASDAQ:SMCI)の3つを紹介します。

アナプラン:データから最適な意思決定を導く

Nicholas Rossolillo:ここ数ヶ月で上昇しているテクノロジー銘柄は多くありますが、必ずしもすべてが好調というわけではありません。

多くの企業が現金不足の問題に直面し、ITサービスの取捨選択をせざるを得ない状況にあります。

アナプランが今年初めに取り組んでいた案件の中には、企業による選別の結果、契約に至らなかったものも複数あったと報じられています。

クラウド・ソフトウエアを提供する同社の売上成長率は、第1四半期には前年同期比37%の増加でしたが、7月31日に終了した第2四半期には同22%に減速すると予想されていました。

しかし実際の第2四半期の結果は、予想よりも良好でした。

売上成長率は前年同期比26%増で、サブスクリプション売上は同32%増の9,710万ドルでした。

調整後営業利益率はマイナス9%と、前年同期のマイナス20%から改善しました。通期売上予想は22%増としています。

同社は2019年にIPO(新規株式公開)を行い、華々しい業績をあげました。

2020年の成長軌道はやや鈍化していますが、それでも同社は新規顧客を獲得し、既存法人顧客からも新たなユーザーを加えています。

同社が提供するソリューションは、社内の様々な部署のデータを1つのシステムに統合し、従業員のアクセスを容易にするものです。

リモートワークが推奨される現在、これは今まで以上に貴重な存在となっています。

予想を上回る通期ガイダンスを受け、株価は再上昇を始めています(執筆時点)。

株価には、最近の成長が今後も続くことが織込み済みで、今後12カ月の予想売上高に基づく株価売上高倍率(PSR)は15倍です。

一方で、高い成長率と大きな可能性を持ったテクノロジー企業には、株価にプレミアムがつくことが一般的です。

第2四半期の業績が予想を上回ったこともあり、筆者はアナプランに注目します。

インテル:株価が割安な状態はいつまでも続かない

Anders Bylund:インテルは今年に入り苦戦していますが、中でも最大の課題は、次世代の7ナノメートル(nm)半導体製造プロセスの導入が遅延していることです。

この状況は、ライバルのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(NASDAQ:AMD)がマーケット・シェアを奪う好機となりかねません。

ここ3カ月間で、インテルの株価は22%下落していますが、一方でAMD株価は64%、S&P500指数は13%上昇しています(執筆時点)。

そのような状況の中、インテルは、7nm製造プロセスの導入に全力を尽くすと同時に、仮想化5G無線システムや自動運転システムといった、新たな市場を開拓しています。

加えて、同社の取締役会は、停止していた100億ドル規模の自社株買い戻しを承認しました。

インテルは現在一時的なトラブルに見舞われていますが、将来の成長軌道に戻るための明確な道筋があります。

現在の株価収益率(PER)はわずか9倍です。今まさに、注目すべき株価でしょう。

【米国株決算】インテルの最新決算情報と今後の株価の推移

スーパー・マイクロ・コンピュータ:過去の失敗を乗り越えつつあるが、株価はまだ割安

Billy Duberstein: 時価総額13億ドルのスーパー・マイクロ・コンピュータは、世界各地の顧客向けにサーバーおよびストレージ・システムを製造しています。

成長率はさほど高くはありませんが、クラウドや人工知能(AI)、5Gおよびエッジ・ソリューションには、より先進的でカスタマイズされたサーバーが必要とであることから、今後も同社製品への需要は高まり続けると考えられます。

同社には幅広い顧客ベースがあり、高い利益を出してきた実績もあります。

2019年には850社以上の直販顧客を抱え、再販業者を通した顧客も多数います。

加えて1993年の創業以来、毎年黒字を計上し続けています。

さらに同社は、エネルギー効率に優れたストレージ・ソリューションに力を入れており、利用者の総所有コストを下げることに一役買っています。

同社の株価は3月の暴落から回復していますが、先日行われた業績発表以降は下落しており、執筆時点では直近最高値からは20%下落した水準となっています。

7月〜9月期のガイダンスはやや弱気なもので、加えて2017年の経理スキャンダル修正のための一時的なコストが追加で計上されています。

一方で明るいニュースとしては、過去の経理トラブルに関してはこれで片付き、今後への影響はなくなりました。

弱気なガイダンスに関しては、2020年以降これまでは供給状況を懸念した顧客による旺盛な需要が見られましたが、その後の小休止を織り込んだものと思われます。

加えて、同社は初となる自社株買い戻しプログラムを発表しました。

ネットキャッシュは2億ドルあり、黒字の状態であることから、実施予定である3,000万ドル規模の自社株買い戻しを行う余裕があると言えます。

一方、執筆時点での株価は非常に割安に見えます。

直近12カ月の利益に基づくPERは16倍ですが、同利益は過去の経理スキャンダル修正のための一時的なコストで押し下げられています。

過去12カ月の調整後利益で見た場合のPERはおよそ8.8倍です。

今後10年間のテクノロジーの大きなトレンドには、サーバーおよびストレージのソリューションが不可欠です。

同社の割安なバリュエーションと、トレンドによる追い風を考えると、株価は非常に魅力的と考えられます。

フリーレポート配信

5Gサービスの世界市場は今年415億ドルに達し、2021年から2027年の間に年率平均44%の成長率で成長する可能性があります。その成長市場で勝者となるであろう銘柄をご紹介します。

注目の5G関連米国株」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Anders Bylundは、IBM株、インテル株を保有しています。元記事の筆者Billy Dubersteinは、IBM株、スーパー・マイクロ・コンピュータ株を保有しています。Billy Dubersteinは、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ株のオプションを保有しています(2020年10月28ドルのショート・プット)。元記事の筆者Nicholas Rossolilloは、アナプラン株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アナプラン株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、インテル株を推奨しています。

最新記事