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【米国株動向】コロナワクチン株のバブルははじけたのでしょうか?

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2020年8月30日投稿記事より

3月以来、COVID-19ワクチン株は市場全体で最もホットな分野となっています。

イノビオ・ファーマシューティカルズ(NASDAQ:INO)、モデルナ(NASDAQ:MRNA)、ノヴァヴァックス(NASDAQ:NVAX)、ヴァクサート(NASDAQ:VXRT)、ヒート・バイオロジクス(NASDAQ:HTBX)などの企業はすべて、驚くほど株価が上昇しました。

さらに、アストラゼネカ(NYSE:AZN)やファイザー(NYSE:PFE)などの大手製薬会社の株価も上昇しました。

例えばファイザーは、ドイツのパートナーであるバイオンテック(NASDAQ:BNTX)と共同開発しているコロナウイルス用のmRNAワクチンプラットフォームが有望であることから、時価総額330億ドル以上まで上昇しました。

資金調達の成功

COVID-19ワクチン株の突然の上昇には理由があります。

アストラゼネカ、グラクソスミスクライン(NYSE:GSK)/サノフィ(NASDAQ:SNY)、ジョンソン&ジョンソン(NYSE:JNJ)、モデルナ、ノヴァヴァックス、およびファイザー/ バイオンテックは、米国政府から約110億ドルの調達に成功しました。

そして、議会が2回目の救済法案を可決した場合、このCOVID-19ワクチンの研究開発に対し、さらに数十億ドルの現金が注入される可能性があります。

それは、非営利団体である「疫病対策革新のための連合(CEPI)」が、COVID-19ワクチンの開発を加速するために多額の助成金を投入したためです。

ワクチン株の急激な下落

しかし、COVID-19ワクチン株は、8月に大きな調整局面を迎えました。

ヒート・バイオロジクス、イノビオ・ファーマシューティカルズ、モデルナ、ノヴァヴァックス、およびヴァクサートの株価は、8月に急落しました。

そして、アストラゼネカ、グラクソスミスクライン、ファイザー、サノフィなどのより大きなプレーヤーでさえ、52週間の高値から大幅に下落しました。

COVID-19ワクチン株の下落を引き起こしたのは何でしょうか?

今月は、いくつかの逆風がワクチン株を揺さぶりました。最も重要な5つの要因は次のとおりです。

1. 8月11日、ロシアのプーチン大統領が、世界初のCOVID-19ワクチン、スプートニクVの承認を発表しました。

2.ワシントンD.C.の政治的混乱により、ワクチン研究資金の2回目の資金調達が不透明な状況となりました。

3.アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソン、ファイザーは、記録的な速さでワクチンを市場に出す可能性があります。

一方、投資家は、ヒート・バイオロジクス、イノビオ・ファーマシューティカルズ、ノヴァヴァックス、およびヴァクサートのような小規模の企業のワクチンが、市場シェアの観点から各国に採用されないことを懸念しているようです。

4. 8月23日、トランプ大統領は、食品医薬品局とともに、入院中のCOVID-19患者に対する回復期血漿療法の緊急使用許可を発表しました。

このニュースは、ワクチン志向のバイオテクノロジー株から、血漿療法株への資金移動を誘発しました。

5. 8月26日、アボットラボラトリーズは規制当局からCOVID-19のテスト結果を求められ、わずか15分で結果を出すことができました。

この超安価で超高速の診断は、COVID-19の拡散を劇的に削減する可能性があります。そして、おそらくワクチン各社の長期的な商業機会を低下させます。

ワクチン株のブームは過ぎたのでしょうか?

COVID-19の拡散を本当に遅らせるためには、複数のワクチンが必要になります。

万能なワクチンはありません。

新規の患者集団を念頭に置いてワクチンを開発しているヒート・バイオロジクスやヴァクサートなどの企業に対して、マーケットは期待しています。

さて、8月にはワクチン株全体が下落しましたが、これらは依然として期待されています。

しかし、バイオテクノロジーの投資家は、COVID-19ワクチン開発の展望を長期的に注視する必要があることは間違いありません。

【米国株動向】ハイリスクハイリターンのコロナワクチン関連株2銘柄

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者George Budwellは、ジョンソン・エンド・ジョンソン株、ファイザー株を保有しています。モトリーフール米国本社は、ジョンソン・エンド・ジョンソン株を推奨しています。

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