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【米国株動向】消費者の行動変容から恩恵を受ける生活必需品3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2020年8月20日投稿記事より

コロナ禍により消費者の購買行動は根本から変わってきています。

大きな流れは外食や映画などの一般消費財・サービスから、自炊や自宅の手入れなどの生活必需品へのシフトです。

この流れから恩恵を受けている3銘柄について、今年後半以降も引き続き強さを期待できるのか考えていきます。

消費財メーカーのクロロックス(NYSE:CLX)  、食品大手のゼネラル・ミルズ(NYSE:GIS)とキャンベル・スープ・カンパニー(NYSE:CPB)の直近四半期の業績は、売上、利益ともに非常に強い伸びを示しています。

キャンベルの本業からの売上は前年同期比で前四半期の1%増から17%増となり、これは外出規制等を受けて消費者が食料品を買いだめしたことによるものです。

ゼネラル・ミルズは朝食向け商品とペット関連が好調で、3~5月の売上が同16%増加しましたが、パンデミック以前の売上は横ばい状態でした。

クロロックスも同様に、以前は横ばいだった売上が第1四半期は18%、第2四半期は22%の増加と最大になりました。

これに伴い各社の利益やキャッシュフローも増加しています。

パンデミック以前は一様に概ね5%程度だった税引前利益の伸び率(前年同期)は、直近の数字ではキャンベルが31%増、ゼネラル・ミルズが24%増、クロロックスが35%増でした。

各国で既に経済活動が再開され、外出規制も緩和されていることから、こうした特需による恩恵は落ち着くと考えられます。

それでも、少なくともワクチンが開発され世界に広く行き渡るようになるまでは、消費者の行動や移動がある程度抑制されることから、売上増のペースはパンデミック以前と比較して、緩やかな増加を示すと考えられます。

この3銘柄について、今回の特需を持続的な機会とすることができる可能性で見た場合、堅実なのは家庭用や業務用の洗浄製品を扱うクロロックスですが、筆者はゼネラル・ミルズがより魅力的だと考えます。

ゼネラル・ミルズの成長加速傾向は、パンデミック以前に既に現れていました。

さらにウイルス感染拡大状況が最も深刻な時期には、シリアル、ヨーグルトなどの朝食向け商品、製粉、スナック菓子などの幅広いブランドラインナップを強みに数百万人の新規顧客を獲得しました。

ブルーバッファローのブランドを中心とするペット関連商品も売上加速と利益率大幅増が期待できる分野です。

同業他社と同様に、ゼネラル・ミルズも欧米で懸念される急激なリセッション(景気後退)など、今後1年程度先の成長見通しには大きなリスク要因が存在します。

コロナ禍の状況は地域によって大きく差があり、どの市場がどこに向かっていくかを予測することは困難です。

ゼネラル・ミルズについて言えば、同社製品への今後の需要の状況は、学校再開のタイミングや在宅勤務の定着具合など、消費者の行動範囲がどこまで広がるかにかかっています。

こうした現状を背景に、同社経営陣は2021年に向けた業績見通しを公表していません。

そのため、今後の成長に関しては幅広い範囲でぶれが生じる可能性が存在することを投資家は心に留めておくべきです。

しかし同時に、パンデミックを背景に、これまで同社の顧客層にはなかったニッチな層を新たに取り込む大きな機会が生じていることも事実です。

消費者の行動変容を真に自社の業績に生かすには、この層を取り込み、固定客とすることが必要でしょう。

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コロナ禍で消費者が一斉にレストランや航空機の利用を敬遠した一方、在宅需要という大きな恩恵を享受し、新産業として伸びた分野もあります。過去1年で既に株価は大幅に上昇してしまいましたが、在宅関連銘柄としても、長期的な成長株としても注目できる3銘柄を取り上げます。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Demitri Kalogeropoulosは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。

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