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ついにAIの波は戦闘機にまで押し寄せる。2021年にAIパイロットと米軍パイロットの対戦が決定

出典:Getty Images

最近、いろいろな所で見られるようになったAI(人工知能)ですが、ついに映画さながらのように、戦闘機にまで搭載されるようになりました。

パイロットが乗っておらず、しかもドローンのように人間が操作をするものでなく、完全にAIが主体となり、空中戦を繰り広げる事が出来る戦闘機です。

そして、先日アメリカの国防総省がこのAI戦闘機に関する新しいプロジェクトとして、なんと2021年7月に、このAI戦闘機と空軍パイロットが操縦する戦闘機とのドックファイト(空中戦)をやると発表したのです。

実戦と言っても、本当にミサイルを打ち合うのではなく、その部分はあくまでシミュレーターによるものになります。

”人間代表”の戦闘機とパイロットは、アメリカのロッキード・マーチン社のF-16とアメリカ空軍パイロットで、一方”AI代表”の戦闘機の詳細はまだ発表されていません。

おそらくアメリカ空軍が使用している戦闘機に”AIパイロット”を乗せるという形式でしょうが、従来のように人間が乗るわけではないので、そのスペースや機能が必要なくなり、デザインも変わってくるのが予想されます。

実は、AI対空軍パイロットという対戦はフライトシミュレーター上で、2016年にすでに行われています。

アメリカ、シンシナティ大学が開発した戦闘機AI「ALPHA」というプログラムと、元F-16パイロットで空軍の戦闘機の訓練教官をやっているベテランパイロットとの空中戦シミレートをしたところ、AIシステムが圧勝したばかりか、この教官は1勝も勝てず、何度も撃墜されたそうです。

この教官の話によると、「反応がとても早く、とても攻撃的でダイナミックで信頼できるAIであった」と語っていたように、瞬時に状況に応じた戦術をはじき出したのが要因だったようです。

今回のプロジェクトで恩恵を受けそうな米国株

今回のプロジェクトに参加しているのは、下記の会社の子会社も含め8社あり、まだどこの会社の戦闘機にAIを搭載しドックファイトをするかやどこの会社のAIシステムを使うなどの詳細は決まっていないようですが、その8社の中で、アメリカ株式市場に上場している会社は下記の2社です。

両社とも戦闘機を生産し、アメリカ軍に販売している会社です。

戦闘機として有名な商品は、ロッキード・マーティン社のF-16、ボーイング社のステルス戦闘機X-32でしょう。

ボーイング社は旅客機の製造・販売の方が一般の方々には有名でしょうが、軍事関連の製造・販売も行っています。

しかし、軍事・宇宙開発を主に行っているロッキード・マーティン社に比べ、ステルス戦闘機として開発したX-32がアメリカ軍との契約でロッキード・マーティン社のX-35(後のF-35)に負けるなど、軍事産業、特に戦闘機部門でも後れをとっているようです。

この実験の結果が直接、ロッキード・マーティン社とボーイング社の株価に影響する事はないでしょうが、間接的には影響するでしょう。

仮にAI戦闘機が勝ったのならば、アメリカ軍からの研究の支援や契約の可能性もあるでしょうし、なにより航空界のAI搭載にも大いに前進する可能性もあります。

軍事関連にも多くAIを採用しようとする意見や要望も増えていくでしょうし、旅客機業界などにも、そのアイディアが広まっていく可能性はあります。

最終的な目標はAI搭載の自動操縦車のように、AIがパイロットとなる旅客機になるでしょうが、最初は貨物を扱っている郵送機などに使われる可能性はあります。

そうなると旅客機に強いボーイング社の株価に影響するでしょうか。

実はAIがメディアで騒がれる前からコンピューターによる自動操縦のアイディア自体はあり、それを研究している企業や団体はあるのですが、やはり”無人旅客機”となると、安全面の懸念からなかなか現実になるまでは遠いようです。

しかし、今回の軍事目的としてのAIの利用は、軍事業界ならず、航空界全体にも影響する事と思うので、2021年7月の実験は大いに期待です。

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