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ナスダックが今後下落していく可能性についての考察

ナスダックといえば、2月の大きな下落からは考えられないほどの回復を現在見せています。

ナスダックは現在も成長途上の銘柄が多く名を連ねており、今後さらなる上昇が期待されています。

しかしながら、この上昇の角度を鑑みるに、過熱相場であるとも考えられています。

バブルと呼ばれる過熱相場であるならば、いつ崩壊するのかわかりません。

本記事では、現在の相場がバブル相場であると仮定した場合に、今後直近で考えられるナスダック下落のシナリオを考察していきます。

今後下落が発生する際の引き金として考えられる直近の不安事項を3つほど挙げて考察していきたいと思います。

過熱相場である可能性について

過熱相場である可能性について考えていきます。

テクニカル分析におけるRSIを基準として判断していきます。

今回このRSIを採用した理由としては、どのテクニカルチャートであってもRSIの採用率が高い為です。

そのため他のテクニカル分析による売買は考慮しないものとします。

RSIの説明を軽くしますと、指数を相対的に買われ過ぎか売られすぎかを判断する事に用いられる分析になります。

株価の勢いを表すRSIとは?メリット・デメリットやストキャスティクスとの違いを解説

現在のナスダックのチャートを見ると、チャートの月足では買われ過ぎを示唆しているとされているRSIの値が70を超えて推移しており、チャート上では買われ過ぎと判断することができます。(記事執筆時点)

しかしながら、過去のチャートを遡ると2018年の1月及び2018年の8月のチャートにおいて、RSIの値で80を超える数字を出していますので、現在のナスダックの月足チャートにおけるRSI値は77前後ですので、株価が上昇していく余地はまだ残されていると考えることができる一方、一般的な基準である70と比較すると、買われ過ぎと判断することもできます。

次に、NYダウと比べてみましょう。

NYダウの指数は、2月の高値を未だに更新する事ができていません。

現在でもナスダックの上昇基調である一方、NYダウではナスダックほどの上昇の力強さはありません。

これらを総合すると、ナスダック及びナスダックを牽引している銘柄は、普段よりも買われ過ぎていると判断することができるのではないでしょうか。

考えられるナスダックの下落シナリオについて

ナスダック及びナスダック銘柄が他の銘柄に比べて大きな成長を見せているのは周知の事実ですが、今後考えられる下落へのシナリオについて書いていきます。

  • 大統領選挙
  • 対中への牽制
  • コロナウイルスの第二波

他にも様々な要因は考える事ができますが、現在最も注目すべき事象ですと、この3つを考えなければなりません。

そのほかの事象も大きく突発的な動きを見せる可能性はありますが、月足のトレンドを変えるような大きな事象はこちらの3つだと考えています。

大統領選挙について

大統領選挙での下落可能性についてです。

ここでは誰が次の大統領になるかは考察せずに、このイベントを通してどのような下落をするのかを考えて行きます。

まず、考えられるものとしては、現在の高値圏の株価の利確売りが出る可能性になります。

今の大統領であるトランプ氏は度々株価についてSNSで触れています。

発達したIT社会の渦中であり、今までにはない方法で株価について話題にしてきました。

この大統領選挙でどのようなアクシデントが起きるのかは予想できません。

そのため現在の安定した高値で株を売却する人々が現れてもおかしくありません。

このような事態になりますと、俗に言うセリング・クライマックスと呼ばれる、売りが売りを呼ぶ現象が発生します。

どこまで、下落するのかは検討をつけることができませんが、大きく下落する可能性は十分にあります。

対中との関係について

次に考えられる事象として、中国との関係性が挙げられます。

こちらもまだ先の長い対立が続いています。

大統領選挙とも関係してきますが、トランプ大統領の中国に対する姿勢は現在友好的であるとは言えません。

そのため株価の下落を誘引する可能性は十分あると言えるでしょう。

直近でも中国のSNSについての対話が目立ちましたので、大きく相場が動く可能性は十分にあります。

この対中との関係性ですが、最も注意すべき事を挙げるとするのであれば、投資家が前もって準備をすることができないという点が挙げられます。

トランプ大統領によるツイッターでの急な進展報告など、大統領選挙をはじめとした大きな事象に対する準備がこの要因の場合はできません。

そのため、急な下落などに巻き込まれる可能性は十分にありますので、気をつけるべきと言えるでしょう。

大統領選挙も迫って来ていますので、選挙活動がより加熱していき中で、対中との関係性を持ち出して来る可能性は十分ありますので気をつけるべき事象の1つであると言えます。

コロナウイルスの第二波による下落について

今年に入り、大きな下落引き起こした要因として直接的に関係しているものが、こちらの新型コロナウイルスによるものです。

現在でも様々な企業に影響を及ぼしています。

ナスダックがこの影響を受けても、未だに安定した上昇率を出していることは事実ですが、第二波になりますと、株価がどのような動きをするのか予測することは非常に難しいと言えるでしょう。

しかしながら2月からの下落を考えますと、次の第二波による下落もマーケットが経験したこと無いような大きな下落を引き起こす可能性は大いにあります。

この第二波による影響ですが、マーケットの参加者が2月に発生した第一波による下落を学習し、より高く株を売買しようと考えますので、その影響でもセリング・クライマックスと呼ばれる現象が起きる可能性は否定しきれません。

私の個人的な見解になりますが、次の下落がある場合は株価が再び高値に戻ることは無いと考えています。

理由としては、現在の株価は実際の企業の成績と乖離していることが挙げられ、マーケットの反応としてはより大きく長い下落になると考えています。

最も恐れなければならないこと

今回は3つの事柄に絞り、株価の下落が起きるのかどうかを考察しましたが、最も警戒すべき事象としましては、これらの事象が複合的に発生することです。

例えば選挙を目前にし、対中への姿勢がより強くなる場合も考えられます。

更に、これらの事象がすべて複合的に発生する可能性も捨てきれません。

このような場合、我々のような個人投資家が想定している株価の値動きを超えて株価が変動する可能性は大きくあります。

前回の暴落のように大きく株価を戻すことなど考えられないほどの動きを見せる可能性もありますので、十分に注意が必要です。

まとめ

今回はナスダックについての考察となりましたが、この3つの事象を比べるのであれば、ナスダックだけではなく、NYダウ、S&Pなども大きく影響を受けるでしょう。

ナスダック銘柄は現在世界を席巻しているハイテク銘柄が多く、世界経済について今後も大きな影響を及ぼしていくと思い、今回取り上げました。

世界を大きく動かす企業としても、ナスダック銘柄は魅力的であると考えて良いのですが、その成長率だけを見て株価を売買しているのであれば、ポジションを決済してしまうのも一つの手であると考えます。

8月は流動性が下がりやすいと言われており、下落に転じやすいというマーケットのアノマリーがあります。

しかし、今でもナスダックは高値圏で停滞していますので、9月から活発に株価が動くと仮定するのであれば、今のポジションをすべて決済してもいいと思います。

また、考えられるのものとして、3つの事象がすべてプラスに働き、株価が上昇する場合がありますが、その場合は株価が再び動き始めた時期に株式を売買すればよいのではないかと考えます。

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