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塩漬け株を抱えた!失敗の要因と、3つの対処方法を紹介

出典:Getty Images

株を保有している時、含み益が出ていれば余裕をもって冷静な判断ができる場合が多いです。

一方で、含み損が出ている場合、様々な感情が交差して、冷静な判断ができなくなりがちです。

そんな中で、やってしまいがちな行動の一つが、「塩漬け株」を抱えてしまうこと。

一般的によくない行為とされていますが、実際に抱えてしまっているという方も実は多いのでは?

今回は塩漬け株について、なぜ多くの投資家が塩漬け株を抱えてしまうのかといった考察や塩漬け株の対処方法についてまとめてみました。

塩漬け株は必ずしもすぐに売らなければならないものではありませんが、感情を捨てて冷静に向き合うことが大切です。参考にしてみてください。

塩漬け株とは?

塩漬け株とは「含み損の状態のまま、長期保有してしまっている株」のことです。

上がると思って買ったものの、思惑通りの値動きをせず、含み損に。

売却してしまえば損失が確定するので売るにも売れず、放置されてしまっている、そんな株を指します。

食べ物の塩漬けであれば保存食として重宝しますが、株の塩漬けはいい文脈で使われる言葉ではありません。

なぜ塩漬け株を保有してしまう?

塩漬け株を保有してしまうのは、人間が持ちがちな負の感情によるものです。

含み損であれば、画面に表示されているのはただの数字です。

その株の売却が完了した時点ではじめて、ただの数字ではなく、「損失額」になります。

人間は、本能的に痛み(この場合であれば、損失の確定)を避ける選択をする傾向にあります。

ただ、株式投資の世界では感情を挟んだ判断ミスは痛みをさらに拡大することに直結します。

判断ミス、というのもこの文脈においては意外と難しいものです。

人間は自分が行った選択について、選択する前よりも価値を感じやすくなる生き物だからです。

株の世界で言うと、何を買うか吟味している状態よりも、買った後のほうが、その株の価値を感じやすいということですね。

強い根拠はないにも関わらず、自分が保有している塩漬け株が上がると信じ込んでしまう(故に、今売らない)というのは意識していないと自然と行ってしまう判断ミスです。

塩漬け株を保有していることのデメリット

塩漬け株を保有していることによってどのような弊害が生じるのでしょうか?

一言でいうと、資金効率が悪くなることが挙げられます。

たとえば、100万円かけて銘柄Aという株を100株買いました。

その後下落し、株価は半分になってしまいました。

この時、保有している資産は「銘柄Aを100株」ですね。

このA100株売却すれば現金50万円にもなります。

100万円で買っているので、50万円の損失という言い方ももちろん正しいのですが、

問題は、

  1. 銘柄A100株
  2. 現金50万円

どちらの方が、自分にとって現在の価値が高いかです。

銘柄Aは長期保有していれば、元に戻るかもしれません。高値で売れるかもしれません。

しかし、それを待つのと、現金50万円を別のところに投資するのではどちらがリターンを見込めるでしょうか?

①だと根拠を持って言えるのであれば、保有も選択かもしれません。

②だというのであれば、済んだことは忘れて次の行動のための資金を有効活用しましょう。

塩漬け株を保有してしまった時の対処法

塩漬け株の保有は、基本的には奨励されないものであることはおわかりいただけたかと思います。

では塩漬け株が出てしまったら、もしくは今塩漬け株を保有している人は具体的にどのような対処をすればいいのか、挙げてみました。

思い切って損切りをする

まず、最も基本に忠実な行動は損切りです。

損失を確定させるのは嫌なことではありますが、だからと言ってただ放っておくことのメリットはありません。

「株価が今後回復すると思うか?」という問いに対し、自信を持って答えられないようであれば損切をしてしまうのが最も現実的かつ効率的な対処方法です。

買い増し(ナンピン買い)を行い、取得単価を下げる

逆に、今は塩漬け株であっても将来的に有望な株だと確信がある場合、「買い増し」というのも選択肢に入ってきます。

有望な株が、現在株価が下がっているのであれば、それは絶好の買い時と捉えることもできます。

最初に買った株価よりも低い単価で買い増すことによって、平均していくらで買ったかの値(取得単価)を下げることができるので、損益分岐のポイントも下げることができます。

貸し株として有効活用とする

株をこれから始める方、始めたばかりの方には少し難しい概念かもしれませんが、証券会社によっては長期保有している株を貸し出すことで利息を受け取ることができます。(最大で5%)

証券会社は借りた塩漬け株を、「空売り」を行いたい別の投資家に対し、さらに高い利息で貸し付けます。

投資家が支払う利息の一部を、塩漬け株を保有している本人が受け取れると考えると理解しやすいでしょうか?

株を貸している期間は、株の売却を行うことはできませんが、配当や株主優待は受け取ることができます。

当面売却するつもりがないのであれば、こういった形での活用もありかもしれませんね。

まとめ

含み損のまま、ダラダラと長期保有してしまっている塩漬け株。

塩漬け株を保有してしまうのは、「損失を確定させたくない」という人間の感情的な弱さや、「自分が買った銘柄なんだから上がるはずだ」という心理的なバイアスが大きいかもしれません。

手元に塩漬け株があるならば、もしくは塩漬け株ができてしまったら、冷静のその株の今後の将来性を考えてみましょう。

本当に有望な株であれば、そのままにしておいたり、買い増し(ナンピン)したり、保有する期間によっては貸株として活用することで利息を受け取るのも良いでしょう。

ただし「上がるかもしれない」「上がるといいな」でダラダラと保有するのは悪手です。潔く損切りし、次の投資先を探しに行った方が賢明ですよ。