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SBIグループとSMBCグループが資本提携。具体的な提携内容とは

出典:Getty Images

2020年4月に資本提携をすることで合意していたSBIグループとSMBCグループですが、2020年7月30日に具体的な提携内容が一部発表されました。

どちらかのグループのサービスをすでに利用している方やこれから金融サービスの利用を検討している方にとっても、今回の資本提携は非常に興味深いものだと思います。

両社にとってメリットのある資本提携ですので、この記事で解説していきます。

SBIグループとSMBCグループの資本提携がおこなわれた理由

まずは、SBIグループとSMBCグループの資本提携がおこなわれた理由について見ておきます。

理由は大きく分けて2つあり、1つめは、金融業以外の企業が決済ビジネスや証券ビジネスなどのスマホ金融に参入してきたということです。

今や金融業の競争は業種の垣根を越えているため、既存の金融企業はさらに顧客基盤を広げる必要が出てきました。

SBIグループはすでに、証券ビジネスなどでスマホ金融の力をつけていますが、SMBCグループの三井住友銀行のように銀行の実店舗を構えていないため、スマホ金融を利用していない顧客との接点がないという懸念点がありました。

そこでSMBCグループと提携することで、それぞれ違った性質を持った顧客基盤との接点を生み出すことができると考えたのです。

2つめの理由は、SBIグループと反対にSMBCグループはスマホ金融を広げたいと考えているからです。

実店舗を構えているSMBCグループにおいても、今この時代で求められているのはスマホ金融のサービスだという理解があることから、業務のデジタル化を余儀なくされています。

SBIグループはデジタル化やスマホ金融に関して大量のノウハウを持ち合わせているため、SMBCグループはSBIグループに出資をすることで、よりスマホ金融を広がられると考えたのです。

このように、資本提携がおこなわれた理由を見ると、両社の強みと弱みを補完し合った提携であることが読み取れます。

具体的な提携内容

以下では、SBIグループとSMBCグループの具体的な提携内容について確認していきます。

ちなみに提携内容が具体化したのは2020年7月30日のことで、SBIグループのSBI証券・SBIネオモバイル証券と、SMBCグループの三井住友銀行に関するものです。

まず提携においては、SBIネオモバイル証券がSMBCグループに対して第三者割当増資により株式を発行し、SMBCグループはSBIネオモバイル証券の20%の株式を保有しています。

SBIネオモバイル証券と三井住友銀行の提携内容

まずは、SBIネオモバイル証券と三井住友銀行の提携内容についてです。

SBI証券は知っているけど、SBIネオモバイル証券は知らないという方もいらっしゃるかもしれませんので、少しご説明しておきます。

SBIネオモバイル証券とは、SBI証券とCCCマーケティングとの合弁会社として設立された証券会社です。

おもに投資初心者や若年層をターゲットとしており、大きな特徴は国内初のTポイントを使って国内株式を購入できるサービスを提供したという点です。

まとまった投資資金がない、自分のお金をいきなり使うのは不安といった理由から、株式投資を始めてみたいけど始められないという方もいらっしゃるかと思いますが、SBIネオモバイル証券の「ネオモバ」なら、Tポイントを1ポイント=1円として株式購入資金にすることが可能です。

投資初心者や若年層が気軽に利用しやすいサービスであることが容易に想像できます。

本題に戻り、SBIネオモバイル証券と三井住友銀行の提携内容には、両社の金融商品やサービスの相互紹介を行うという点が盛り込まれています。

具体的には、SBIネオモバイル証券の顧客には三井住友銀行の金融商品を案内することで、若年層の借入ニーズに対応するという狙いがあります。

一方で三井住友銀行の顧客には「ネオモバ」のサービスを紹介することで、銀行顧客の資産運用の第一歩を促進していくという狙いがあります。

そのほか、両社間の資金移動に関しては、相互に即時入金が可能となる仕組みを作って、利便性を高める方針です。

口座開設時には個人情報の入力が煩わしいことがありますが、こちらもスムーズにおこなえるような情報連携や、両社アプリでの残高照会・自動振替を可能とするなどのサービスも検討していくとしています。

SBI証券と三井住友銀行の提携内容

続いて、SBI証券と三井住友銀行の提携内容についてです。

両社間では、主に相続ビジネスでの連携を図り、次世代への資産承継をサポートしていく方針です。

具体的には、SBI証券の顧客に三井住友銀行の相続関連サービスを紹介して、SBI証券の顧客が三井住友銀行の窓口などで相続に関する相談ができるような整備を進めていきます。

さらに、SBI証券と三井住友銀行間での入出金機能の強化も検討していくとのことです。

SBI証券と三井住友カードの提携内容

こちらは2020年7月28日に発表されたSBI証券と三井住友カードの業務提携に関する内容です。

両社は、個人向け資産運用サービスについて、業務提携に合意をしています。

具体的には、三井住友カード経由でSBI証券の総合口座を開設した顧客が、通常サービスに加えて以下のようなサービスを受けられるというものです。

  • 三井住友カード決済で投信積立をすることができる(決済金額の0.5%の「Vポイント」が付与される)
  • 三井住友カードのアプリ内でSBI証券の総合口座情報を見ることができる
  • Vポイントを1ポイント=1円としてSBI証券で投資信託の買付ができる(「Vポイント投資」)
  • 投資信託の保有残高に応じてVポイントが貯まる

これらのサービスが提供されるのは2021年2月以降の予定です。

ちなみにVポイントは、2020年6月1日に開始されたSMBCグループの新ポイント制度です。

これまで三井住友カードでは「ワールドプレゼントポイント」、三井住友銀行では「SMBCポイント」という別々のポイントがありましたが、これらがVポイントとして合算して一緒に貯められるようになりました。

Vポイントは景品やマイル・ポイント移行、ギフトカードなどに交換することができるので、三井住友カードユーザーの方で資産運用を始めてみたいと思っていた方には、より効率よくVポイントを貯めるためにもSBI証券の総合口座開設がぴったりです。

まとめ

本記事では、SBIグループとSMBCグループの資本提携における、具体化した提携内容について解説しました。

金融業界では、スマホ金融を広める動きが著しく、対面の銀行や証券だけではなく、今や異業種企業までもが参入しつつあります。

このようにして競争が激化しつつあるなか、ネット証券トップのSBI証券を持つSBIグループと、メガバンクの三井住友銀行を持つSMBCグループが資本提携するという大きな動きがありました。

両社の提携によって金融業界がどう変貌していくのか、今後を見守りましょう。

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