The Motley Fool

【米国株動向】コストコとホーム・デポの2銘柄比較

モトリーフール米国本社、2020730日投稿記事より

コロナ禍は多数の企業に困難をもたらしていますが、コストコ(NASDAQ:COST)とホーム・デポ(NYSE:HD)の2社は、これをむしろ追い風にしています。

両小売チェーンとも生活に欠かせないとして、他の店舗が閉鎖を強いられる中でも営業を認められ、それぞれの事業において健闘してきました。

そんな両銘柄を、以下で徹底比較します(株価や株価指標等は執筆時点)。

会員制ストックビジネスで優位に

コストコの6月の売上高は非常に好調で、既存店売上高(ガソリン価格と為替の変動による影響は除外)は14%以上増加しました。

中でもeコマース売上高が87%伸び、その効果が浮き彫りになっています。

会員制のビジネスモデルが奏功しており、同社は利幅の大きい会費を受け取る代わりに、質の高い商品を他の大型店が追随しにくいほどの安値で顧客に提供しています。

クレイグ・ジェリネックCEOは、こう述べています。

「コストコは販売員や豪華な建物、配達、掛け売りなど、従来型の卸売業者や小売業者に昔から不可欠とされていたムダやコストを実質的に全てなくすことで、より安く、よりお買い得な商品を提供できています」。

2013年に海外での展開を開始し、現在では世界で700店舗以上を保有しています。

昨年、中国本土で第1号店をオープンしましたが、初日は駐車場が3時間待ちとなり、交通渋滞も発生したため予定より早く閉店せざるを得なかったほどの過熱ぶりでした。

メンバーシップの更新率が90%という高い顧客ロイヤリティは、他チェーンに先駆けてソーシャルディスタンスやマスク着用を求め、従業員と顧客の安全を最優先する姿勢を示したことで、ますます向上しました。

【米国株動向】コストコの長期的な成功のカギは会員制にあり

コロナ禍でも、はやりのDIY

世界最大のホームセンターであるホーム・デポは40万人の従業員を抱え、大型店舗2,291店を展開しています。

アソシエイト(従業員)、納入業者、顧客から高く評価され、フォーチュン誌の2019年の世界で最も称賛される企業ランキングで21位、専門小売店部門では1位に輝きました。

同社は外出自粛期間中も営業を認められ、テレワーク特需で追い風を受けました。

第1四半期(2-4月期)の純売上高は7.1%増加しましたが、コロナ関連費用の計上により稀薄化後1株当たり利益(EPS)は8.4%減の0.60ドルとなっています。

不透明な状況が続く中でも、コロナ禍の前から実施していた実店舗とオンラインでのショッピングの統合を目指す「ワン・ホーム・デポ」戦略により、堅調を維持する見通しです。

株価はこの3カ月で39%上がっており、上昇軌道は今後もしばらく続くとも予想されています。

「プールを作りたくても来年まで待たねばならず、コンセント工事も3カ月待ちと、多くのことが自分で何とかするしかない状況になっています」と、ストラテジック・ウェルス・パートナーズのマーク・テッパーCEOはホーム・デポ好調の理由を説明します。

同社は10%の増配を決め、配当利回りは約2.27%となりますが、来年度予想利益に基づく配当性向は約54%にとどまっており、配当支払いは安泰と言えそうです。

【米国株動向】ホーム・デポが流通網強化。アトランタで新たに1,000人を雇用

銘柄比較

S&P500指数の年初来上昇率は0.2%にとどまっていますが、コストコは11%上昇しています。

株価収益率(PER)は39倍と高いものの、株価売上高倍率(PSR)は0.84倍と魅力的です。

ホーム・デポの年初来上昇率は21%で、PERは26倍、PSRは2.10倍です。

いずれもクオリティと成長性は高い銘柄ですが、コロナ禍からの回復基調にある中国をはじめ、海外展開に成功しているコストコに分があるように思います。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Anne Burdakinは、コストコ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、ホーム・デポ株株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、コストコ・ホールセール株を推奨しています。モトリーフール米国本社は、ホーム・デポ株のオプションを推奨しています(2021年1月の120ドルのロング・コール、2021年1月の210ドルのショート・コール)。

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