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【米国株決算】アルファベットの2020年第2四半期決算と今後の株価の推移

アルファベットはアメリカに本社を置く、Googleを含むグループ企業の持株会社です。

Googleの創業者のラリー・ペイジが2015年に設立しました。

同社の事業は、世界最大の検索エンジンであるGoogleと、その他の2つの事業区分により構成されています。

Google事業では、広告、Android、Chrome、Google Cloud、Google Maps、Google Play、ハードウェア、検索、YouTubeなどのインターネット製品や技術インフラを提供しています。

他にはデジタルコンテンツやアプリケーション、クラウドサービスやハードウェア製品など様々な製品・サービスを提供しています。

その他の事業では、Access、Calico、Google Fiber、CapitalG、GV、Nest Labs 、Verily、Waymo、Xなどの子会社を有し、インターネットやテレビなどのサービスを提供しています。

2019年の売上高ではGoogle、Apple、Facebook、Amazon、MicrosoftのIT企業の中では3番目の1368億ドルです。

広告が売上の7割を超える収益構造をしており、GAAFの中ではFacebookが同様の収益構造を持っていると言えます。

またその収益構造から、他の業種と比べて同社は新型コロナウイルス感染症の影響を受けにくいと考えられます。

そのため比較的早期の回復が期待できるのではないでしょうか。

本記事ではアルファベットの最新決算情報である2020年第2四半期決算の情報と、今後の株価の推移などについて見ていきます。

決算発表前におけるアルファベットの株価の推移

アルファベットは議決権の有無でクラスA株(NASDAQ:GOOGL)とクラスC株(NASDAQ:GOOG)の二種類があります。

クラスA株はクラスC株と比較してわずかに株価が高くなる傾向がりますが、株価はほぼ同じように推移しています。

同社は7/30の引け後に第2四半期決算を発表しましたので、決算発表前である7/30における同社両銘柄の株価の推移を見ていきます。

クラスA株については、7/30の始値は1,497.97ドルとなっており、日中は上昇を続け、終値は1,538.37ドルとなり、前日終値から0.98%前後の上昇となっています。

クラスC株は、7/30の始値は1,497.0ドルとなっており、日中は上昇を続け、終値は1,531.45ドルとなり、前日終値から0.6%前後の上昇となっています。

続いて今までの同社株価の推移について概観していきます。

同社株価は2008年頃から現在まで上昇を続けており、コロナショック直前では1,520ドル前後となっていました。

しかしながら3月下旬ではコロナショックの影響で2019年6月頃と同水準の1,100ドル前後まで下落していました。

その後、同社株価は順調に回復しており、7月中頃では過去最高値である1,587.05ドル(GOOGL)を付け、現在でもコロナショック前と同程度の水準で推移しています。

アルファベットはS&P500の構成銘柄の一つであり、7/30時点での時価総額は1.048兆ドルとなっています。

同社は収益を成長事業へと積極的に投資を行っているため、現在配当は行っていません。

しかし、今後も成長が十分見込まれるインターネット広告市場で同社は圧倒的なシェアを誇っており、どちらも将来の株価の上昇を期待できる有望な銘柄だと言えるのではないでしょうか。

アルファベットの最新決算情報について

概要

アルファベットが発表した2020年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…382.97 億ドル(前年同期比▲2%)
  • 営業利益…63.83億ドル(前年同期比▲30.5%)
  • 同社に帰属する純利益…69.59億ドル(前年同期比▲30.0%)
  • 希薄化後一株当たり純利益…10.13ドル(前年同期比▲28.9%)

当期における売上高は、前年同期から2%減少した382.97 億ドルとなっており、アナリストの予想を若干ながら上回っています。

純利益は前年同期の99.47億ドルから30.0%減少し69.59億ドルとなっています。

希薄化後のEPSは28.9%減少した10.13ドルとなっています。

また同社が発表した2020年上半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…794.56 億ドル(前年同期比+5.5%)
  • 営業利益…143.60億ドル(前年同期比▲9.0%)
  • 同社に帰属する純利益…137.95億ドル(前年同期比▲16.9%)
  • 希薄化後一株当たり純利益…20.00ドル(前年同期比▲15.7%)

上半期における業績では、売上高は、前年上半期と比較して5.5%増加した794.56億ドルであり、純利益は前年から16.9%減少した137.95億ドルとなっています。

希薄化後のEPSは15.7%減少した20.00ドルとなっています。

発表文において同社の最高経営責任者であるSundar Pichai氏および最高財務責任者であるRuth Porat氏は、以下のようなコメントをしています。

私たちは、このような不確実な時代に、人々や企業、コミュニティを助けるために取り組んでいます。

人々のオンラインサービスへの関心が高まる中、クラウドからGoogle Play、YouTubeに至るまで、当社のプラットフォームは、パートナーが重要なサービスを提供し、ビジネスをサポートするのに役立っています。

第2四半期の総収入は383億ドルとなりましたが、これは広告事業が徐々に改善したことと、グーグルクラウドおよびその他の収入が大幅に増加したことによります。

世界的に厳しい経済環境の中をナビゲートし続けています。

またクラスC株の自社株買い枠を280億ドル拡大することも発表しました。

詳細

続いて同社決算情報をセグメント別に見ていきます。

以下はセグメント別純売上高の推移です。

  • 総売上高…前年同期比▲2%
  • Google…前年同期比▲1.75%
  • Google advertising全体…前年同期比▲8.08%
  • Google Search & other…前年同期比▲9.83%
  • YouTube ads…前年同期比+3.58%
  • Google Cloud…前年同期比+43.19%
  • Google その他…前年同期比+25.59%
  • その他…前年同期比▲8.64%

まずはGoogleとその他の事業について概観します。

どちらも一様に前年同期から減少していますが、売上高の99%はGoogle事業が占めているため、Google事業の減収がそのまま全体の減収へと繋がっています。

その他の事業に関しては成長事業として積極的に投資を行っているため、前年より営業利益は赤字となっています。

次にGoogle事業の売上高について細かく見ていきます。

YouTubeによる広告収益は前年同期比で+3.58%増加していますが、広告収益の71%を占めるGoogle Search & otherが前年同期比で9.83%減少しています。

そのため同社売上高全体の78%を占める広告収益は、前年同期比で8.08%減少しています。

これらは、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)及びそれに伴う景気後退を受け、広告主が支出を控えたことが影響していると考えられます。

Google Cloudは前年同期比+43.19%増加していますが、1-3月期の52%から伸びは鈍化しています。

決算発表後におけるアルファベットの株価の推移

アルファベットは7/30の引け後に第2四半期決算を発表しましたので、決算発表後である7/31における同社クラスA株とクラスC株の二種類の値動きについて見ていきます。

クラスA株はクラスC株と比較してわずかに株価が高くなる傾向がりますが、株価はほぼ同じように推移しています。

クラスA株について、7/31の始値は1497.05ドルで、午前中は下落を続け1,455.48ドルを付けた後、午後は上昇し終値は1,487.95ドルとなっています。

前日終値である1,538.37ドルと比べ3.3%の下落となっています。

クラスC株は7/31の始値は1,505.01ドルで、クラスA株と同様に午前中は1,455ドル付近まで下落し、午後から上昇し終値は1,482 .96ドルになっています。

前日終値である1,531.45ドルと比べ3.2%の下落となっています。

同社株価が下落した要因としては、基幹事業である広告の減収および新規事業の多額の赤字が挙げられるでしょう。

同社の今後の株価の推移について考察していきます。

現状、株価はコロナショック依然と同水準で推移していますが、今後の動向には不安が残る銘柄と言えます。

同社の主な収益源である広告収入は減収減益に加え、積極的な投資を続けている新規事業は依然として11.6億ドルもの多額の赤字を計上しています。

これはGoogle事業の営業利益75.72億ドルの約15%に相当します。

また同社は新規事業への積極的な投資のため配当を行っていません。

一方で、同社と同じく収益のほとんどを広告の収入に頼っているFacebookは増収しています。

Facebookが同日に発表を行った第2四半期売上高は、前年同期比11%増の187億ドルであり、そのうち183億ドルを広告収入が占めています。

またAmazon.comが広告事業に参入してきており、競争率が一層高まってきています。

同社株価は高水準で推移はしていますが、新型コロナウイルス感染症による景気後退の影響に加え、広告市場の競争激化や次の収入源として期待される新規事業の多額の赤字など、同社は懸念事項が山積していることから、業績に関わらず同社株価は下落する可能性があると言えるでしょう。

新型コロナウイルス感染症の影響だけでなく、競合企業の動向などを把握したうえで、投資は慎重に行ったほうがよいでしょう。

参照元:Alphabet Announces Second Quarter 2020 Results

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