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【米国株動向】米国配当株3選

モトリーフール米国本社、2020726日投稿記事より

かつて、退職者は債券利息を収入源としてきました。

しかし状況は変わり、米30年債ですら、利回りは僅か1.23%となっています(執筆時点)。

このような状況の中、少しでも現金を創出するためには、今までよりもリスクをとる必要が出てきました。

そこで注目されるのが、配当銘柄です。

配当銘柄には債券よりも高いインカムを得られる可能性がありますが、一方でリスクもあります。

企業の経営状況によっては減配も可能なため、配当は保証されているとは限りません。

ですから配当銘柄選びでは、現在の利回りだけでなく、今後配当が維持できるかについても考慮する必要があります。

これを踏まえて、検討の価値がある配当銘柄を3つ紹介します。

アフラック:強固な財務内容、低い配当性向

保険大手のアフラック(NYSE:AFL)の配当利回りは約3%です(執筆時点)。

一方、配当性向はわずか28%にすぎません。

したがってCOVID-19によって足元の業績予想が達成できなかったとしても、配当を維持する余裕はあると言えます。

加えて、41億ドル以上の現金及び現金同等物があり、全体で見ると純資産は260億ドルとなっています。

つまり、保険契約に織り込み済みのリスクを超えることが起こったとしても、十分に耐えうる財務内容だと言えます。

保険会社は、リスクに値付けをするビジネスです。

想定外のCOVID-19の発生により、同社の保険契約は現状に比べて割安になりました。

しかし同社は、実情に合わせて更新時に保険料を値上げしたり契約を改定したりすることが可能です。

つまり、COVID-19による被害を受けたとしても、長期的に見ると回復の道筋があるということです。

強固な財務内容、および低い配当性向も考慮すると、同社は現在の配当を維持できると考えられます。

加えて、同社には37年連続増配という実績があります。

長年にわたる増配へのコミットメントを考えると、今後も増配可能な状況であれば、同社は増配を行うと思われます。

J.M.スマッカー:昨今の情勢でも揺るぎない生活必需品メーカー

J.M. スマッカー(NYSE:SJM)は、ジャムやピーナッツバター、さらにコーヒーやペッドフードの有名ブランドなどを抱える食品大手です。

同社は先日増配を発表し、四半期配当額は1株あたり90セント、配当利回りは3.3%となっています(執筆時点)。

19年連続で増配していますが、直近12ヶ月の配当性向は50%強にすぎません。

同社は生活必需品を扱っており、ソーシャル・ディスタンス(人と距離を取ること)の要請や在宅時間の増加といった昨今の状況で有利な位置にいます。

これらを考えると、今後も増配のトレンドが続くと考えられます。

エンブリッジ:業界が不安定な中でも、安定したビジネスモデルで堅調な見通し

COVID-19感染拡大による緊急事態宣言下でも、商店では生活必需品が手に入り、ガソリンスタンドに行けば車にガソリンが補充でき、家では給湯器やエアコンが稼働していました。

カナダのエンブリッジ(NYSE:ENB)は、これらに必要なエネルギーの流れを維持するのに、重要な役割を果たしています。

同社は北米最大のエネルギー・インフラ企業で、北米大陸をまたがる1万7000マイルにおよぶ石油パイプラインと2万3000マイルにおよぶ天然ガスパイプラインを所有しています。

エネルギー・パイプライン事業では、新たなパイプライン建設が非常に難しいため、既存パイプラインのスケールが重要となります。

したがって大規模なパイプラインを持つ同社は、有利な立場にあると言えます。

また、“テイク・オア・ペイ契約”と呼ばれる長期売買契約も、同社にとって有利に働いています。

同社はカナダ企業であるため、米ドル基準での配当額は、為替変動の影響を受けます。

しかしカナダドル基準では25年連続で増配しており、2020年にも10%近くの増配を行なっています。

配当可能キャッシュフローから、インフラ維持や建設に必要な投資を引いた、65%程度を配当にあてることをターゲットとしています。

COVID-19に対する不安により、株価は年初よりも下落しています(執筆時点)。

そのため現在の配当利回りは7.7%です(執筆時点)。

エネルギー業界全体ではさまざまな課題を抱えていますが、同社は配当可能キャッシュフローについて、2020年は2019年と同程度、2021年には再び成長すると予想しています。

したがって今後も配当を維持し、将来的には増配の可能性もあると考えられるでしょう。

不確実な時代だからこそ注目すべき配当銘柄

債券の利回りは低く、退職者はインカムを求めて配当銘柄に注目しています。

一方で、不確実な経済状況にある現在、減配の可能性があります。

そのような状況では、配当を維持できるような優良配当銘柄を見つけることが重要となります。

アフラック、J.M.スマッカー、エンブリッジはまったく異なる業種の企業ですが、現在の配当利回りは高く、今後も高配当が期待できるので注目してよいでしょう。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Chuck Salettaは、アフラック株、エンブリッジ株、J.M. スマッカー株を保有しています。Chuck Salettaは、J.M. スマッカー株のオプションをj保有しています(2021年1月110ドルのロング・コール、2021年1月110ドルのショート・プット、2020年10月125ドルのショート・コール)。モトリーフール米国本社は、エンブリッジ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、アフラック株を推奨しています。
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