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【米国株動向】景気後退に強い3銘柄

モトリーフール米国本社、2020727日投稿記事より

景気後退の影響は業種により異なり、景気が改善するまで支出を控えられるような製品やサービスに依存しているため苦戦する業種もあれば、食料、不可欠な技術、医療サービスなど、生活に必要不可欠なものを提供し、不況に強い業種もあります。

以下、景気後退を乗り切れるだけではなく、成長も期待できる銘柄を3つ紹介します。

ウォルマート

ウォルマート(NYSE:WMT)は、新型コロナウイルスによる都市封鎖中も必要不可欠な事業として事業を継続してきました。

3月の株式市場急落の際は同社の株価も下落しましたが、すぐに回復し、年初来で約11%上昇し、年初比で横ばいとなっているS&P500指数および食品・生活必需品小売業界をパフォーマンスで上回っています(執筆時点)。

大規模小売店を展開する同社は、典型的な景気後退に強い株であり、食料品や生活必需品などの商品を低価格で販売し、巨大な市場シェアを持ち、実店舗を展開する小売業者としては世界最大となる5,240億ドルの売上を誇っています。

今年第1四半期の売上は前年同期比8.6%増の1,340億ドルで、昨年を上回るペースで進んでいます。

第1四半期の売上が前年同期比で74%増加したeコマース事業も同社の利益に貢献しています。

同社はeコマース市場におけるシェアを伸ばし続け、今やアマゾンに次ぐ第2位のeコマース小売業者となっており、これも同社の株に注目する理由の1つです。

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マスターカード

マスターカード(NYSE:MA)はビザに次ぐ世界で2番目に大きい決済事業者であり、過去10年間で最も信頼できる株価パフォーマンスを上げた銘柄の1つです。

株価が12%下落した2010年を除けば、2009年以降でリターンがマイナスになった年はなく、今年も年初来で約3.5%上昇しています(執筆時点)。

2009年第1四半期以降、四半期売上高は増加を続けており、過去10年間の平均リターンは年率27%に達しています。

マスターカードとビザは決済事業者であり、クレジットカードは両社ではなく第三者である銀行が発行します。

両社は支払いの処理を担当し、取引でカードが使用される度に、手数料を得ます。

したがって、景気後退になれば支出が減り、両社の売上は減るはずですが、マスターカードの第1四半期の純売上高は前年同期比で5%、営業利益は同2%増加しました。

これは決済総額が同8%増加したこと、および決済件数が増加したことによるものです。

世界的に決済の電子化が進みつつあり、新型コロナウイルスによる社会的距離確保でこれがさらに加速したため、現金決済からカード決済への移行はさらに拡大し、決済件数は増加が続く見通しです。

競合企業が少ない決済事業分野で2番目に大きいクレジットカード会社として、同社は景気後退中も、景気後退終了後も成長を続ける見通しです。

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ダラー・ツリー

金のなる木はありませんが、景気後退になるとダラー・ツリー(NASDAQ:DLTR)にはお金が入ってきます。

同社の株は、グレート・リセッション(世界金融危機時の景気後退)とこれに続く時期に、市場で最もパフォーマンスの良かった銘柄の1つであり、2008年は60.8%、2009年は15.8%、2010年は74.6%、2011年は48.2%のリターンを上げています。

景気悪化で人々の収入が減ると、同社と同社傘下のファミリー・ダラーの売上が急増します。

第1四半期の純売上高は前年同期比で8.2%、既存店売上は同7%増加しました。

純利益は、割増賃金やボーナスによる人件費の増加、安全確保や衛生のための追加費用など、新型コロナウイルス関連の費用増加により約8%減少しました。

7月に社内昇格により新しく同社の最高経営責任者(CEO)に任命されたマイケル・ウィティンスキー氏は、子会社ファミリー・ダラーにより大きな成長力があると考えています。

同社の株価は年初来で約2%上昇しており、アナリストが同社の利益は今後5年間に年率約6.5%で成長すると予想していることから、良い経営状態で景気後退を抜け出せそうです。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Dave Kovaleskiは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、マスターカード株、ビザ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。
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