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【米国株決算】マクドナルドの最新決算情報と今後の株価の推移

マクドナルド(NYSE:MCD)は、みなさんご存知の通り、アメリカに本社を置くファーストフードチェーンストアで、ハンバーガーやフライドポテト、コーラやコーヒーなどの飲料を中心に販売している企業です。

数ある同業他社と異なる点として、フランチャイズ展開に伴う特許料金や供給品および販売のパーセンテージからの徴収であるロイヤリティなどによる収益のほかに、フランチャイズ店から賃貸料を徴収している点が挙げられます。

2019のアニュアルレポートを見ると、同社の総資産は475億ドルですが、そのうち不動産の資産額を示す有形固定資産は391億ドルとなっており、全体の82%を占めています。

飲食業を展開する企業にしては、総資産額に対する有形固定資産額の割合が非常に高いことがわかります。

同業他社であるSubway社のアニュアルレポートを見ると、総資産額に対する有形固定資産額の割合は12%ほどであり、Starbucks社についても、2019年のアニュアルレポートを見ると、総資産額に対する有形固定資産の割合は33%となっています。

このことから、マクドナルド社は飲食業を営む企業という側面のほか、不動産業も展開しているという側面も併せ持つ企業であると言えるでしょう。

店舗数においては、2017年のデータにおいてマクドナルドはおよそ37,000店舗、Subwayは44,000店舗、Starbucksは27,000店舗となっており、マクドナルド社は店舗数において世界2位に位置付けていることが分かります。

本記事ではマクドナルドの最新決算である2020年第2四半期決算情報と今後の株価の推移について見ていきます。

決算発表前におけるマクドナルドの株価等のデータ

マクドナルドは7/28の寄り付き前に決算を発表しましたので、決算発表の前日である7/27における同社株価の推移について見ていきます。

7/27の始値は199.04ドルであり、その後も大きな値動きなどはなく、終値は始値からやや上昇した201.26ドルとなっています。

続いて同社株価の今までの推移について見ていきます。

同社の株価は2019年の夏頃まで順調に上昇しており、高値は220ドル前後となっています。

その後同年年末にかけて190ドル前後まで下落したものの、2020年からコロナショック直前にかけて再び上昇し、220ドル前後の高値にまで回復しました。

しかしながらコロナショックの影響などにより同社株価は一時140ドルを下回りました。

その後株価は順調に回復したものの、200ドルを上抜けることができておらず、ここ数か月は180~200ドルのレンジでの推移を続けています。

マクドナルドはNYダウ工業株30種平均とS&P500の構成銘柄の一つであり、7/28時点での同社時価総額は1,459億ドルとなっています。

またマクドナルドの連続増配年数は44年であり、安定した株式配当実績を持つ銘柄です。

同社の配当実績について見ていきます。日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020/08/31…配当:1.25ドル(配当利回り:2.48%)
  • 2020/05/29…配当:1.25ドル(配当利回り:2.61%)
  • 2020/02/28…配当:1.25ドル(配当利回り:2.70%)
  • 2019/11/29…配当:1.25ドル(配当利回り:2.38%)
  • 2020/08/30…配当:1.16ドル(配当利回り:2.21%)

配当利回り自体は2~3%であり、決して高い銘柄であるとは言えませんが、連続増配年数44年の実績は非常に安定感があります。

またここ数年の配当性向は60%前後であり、増配余力も多いです。さらなる増配が十分期待できるのではないでしょうか。

マクドナルドの最新決算情報

概要

マクドナルドが発表した2020年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…37.62億ドル(前年同期比30%減)
  • 営業収益…9.61億ドル(前年同期比58%減)
  • 純利益…4.84億ドル(前年同期比68%減)
  • 希薄化後EPS…0.65ドル(前年同期比67%減)

売上高は前年同期から30%減少した37.62億ドル、純利益は前年同期から68%減少した4.84億ドルとなっており、大幅な減収減益でした。

アナリストらによる業績の事前予想では、売上高が37.0億ドル、一株当たり利益は0.74ドルでしたので、売上高は予想をわずかに上回っているものの、EPSは予想を下回る結果になっていることが分かります。

第2四半期における業績は同社店舗の一時的な閉店や営業の制限、新型コロナウイルス感染症の影響による消費者行動の激変などにより、売上高が減少を引き起こしました。

詳細

続いて同社決算をより詳細に見ていきます。

まず同社が発表している比較可能な売上高(comparable sales)について見ていきます。

比較可能な売上高とは、前年同期との比較が可能な売上高であり、一時的に閉店した店舗を含め、13ヵ月以上営業している全ての店舗の売上高を表しています。

比較可能な売上高の前年同期から増減は以下の通りです。

【U.S.】

  • 4月…19%減
  • 5月…5%減
  • 6月…2%減
  • 4-6月期…9%減

【International Operated Markets】

  • 4月…67%減
  • 5月…41%減
  • 6月…18%減
  • 4-6月期…41%減

【International Developmental Licensed Markets&Corporate】

  • 4月…32%減
  • 5月…20%減
  • 6月…20%減
  • 4-6月期…24%減

【合計】

  • 4月…39%減
  • 5月…21%減
  • 6月…12%減
  • 4-6月期…24%減

U.S.はアメリカ国内店舗における売上高を指し、International Operated Markets(IOM)はマクドナルドがアメリカ国外で完全所有している、もしくは直営している店舗における売上高、International Developmental Licensed Markets & Corporate (IDL)はそれ以外の店舗における売上高を示しています。

既存店の売上高は市場の再開や政府の規制緩和により、2020年第2四半期を通じて前四半期比で改善しており、また四半期の終わりに近づくにつれて売上高が改善していることが分かります。

ドライブスルーや宅配、オンラインでの注文における売上高が増加したものの、朝食メニューにおける売上高が不調でした。

また同社店舗の営業率に関して見てみると、米国国内における店舗の営業率は99%、米国国外で完全所有もしくは直営している店舗(IOM)は94%、それ以外の店舗(IDL)は94%となっており、トータルでの営業率は96%です。

前四半期時点ではアメリカ国内店舗が99%、IOM店舗が45%、IDL店舗が80%でしたので、前四半期と比較すると同社店舗の営業率は大幅に改善されたと言えるでしょう。

また新型コロナウイルス感染症の影響により、数年後までに実行予定していた閉店計画を今後1年で実行する姿勢を示しました。

その数は200店舗にも上りますが、このうち半数以上はウォルマートの店内などで展開されている店舗であるとしています。

総じて今四半期決算は不調な結果に終わっていますが、同社CEOであるクリス・ケンピンスキーによれば、同社はこの新たな環境への対応の仕方を学んだため、この第2四半期の業績が底だと考えていると述べました。

店舗の営業率も以前と同水準にまで復帰しており、比較可能な売上高(comparable sales)も四半期末にかけて回復していることが分かるため、同氏の発言には一定の説得力があり、今後の業績回復に期待ができると言えるでしょう。

決算発表後におけるマクドナルドの株価の推移

マクドナルドは7/28の寄り付き前に同決算を発表しましたので、決算発表後である7/28における同社株価の推移について見ていきます。

前日終値である201.26ドルに対して7/28の始値は198.50ドルであり、1.4%ほど下落しています。

その後も軟調な推移が続いたため、終値は196.28ドルと、前日終値から2.5%ほど下落した価格で引けています。

下落の要因としては、同社の発表した不調な決算が挙げられます。

同社の今後の株価の値動きについて考察していきます。

同社CEOが述べていた通り、今四半期の業績が底であるとの見方をすることができるため、今後の業績改善が期待できます。

しかしながら米国では未だに多くの新型コロナウイルス感染者が記録されており、その収束のめどはたっていません。

米中関係に対する不安からも市場心理は決して良好とは言えず、新型コロナウイルス感染症と米中をはじめとする国際関係の緊張感から二番底が到来する可能性があります。

そうなると同社の業績にかかわらず、株価が下落する可能性もあると言えるでしょう。

業績だけ見るのであれば、株価の回復が期待できますが、世界情勢などを総合的に判断すると必ずしも上昇するとは言い切れないのが現状です。

今後の株価の推移としては、業績の回復とともに株価も緩やかに上昇していくとの見方を立てますが、投資は世界情勢などを合わせて総合的な判断のもと、行っていくことをオススメします。

参考元:McDONALD’S REPORTS SECOND QUARTER 2020 RESULTS

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