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【米国株決算】アメリカン・エキスプレスの最新決算情報と今後の株価の推移

アメリカン・エキスプレス(NYSE:AXP)はアメリカに本社を置き、トラベラーズチェックとクレジットカードの発行元であるアメリカの企業です。

同社はアメリカ合衆国を中心に、トラベラーズチェックや旅行代理業をはじめとする旅行事業のほか、クレジットカード事業、法人向け銀行事業、プライベートバンク、投資信託、保険業等様々な事業を手掛けています。

アメリカのほか、日本やイタリア、イギリス、カナダ、メキシコ、オーストラリアなどを主な市場として世界各国でクレジットカードの発行を行っているほか、現在140ヵ国に多くのトラベル・サービスオフィスを展開しています。

本記事ではアメリカン・エキスプレスの最新決算情報である2020年第2四半期決算情報と今後の株価の推移について見ていきます。

決算発表前におけるアメリカン・エキスプレスの株価等のデータ

アメリカン・エキスプレスの2020年第2四半期決算は7/24の寄り付き前に発表されましたので、発表前日である7/23における同社株価の値動きについて概観していきます。

7/23の始値は95.51ドルであり、日中においては大きな値動きなどはなく、終値は96.60ドルとなっています。

続いて同社株価の今までの値動きについて概観していきます。

同社株価は上場以来上昇を続けていますが、2001年頃、2007年頃、2014年頃と今回のコロナショックと何度か大幅な下落を経験しています。

今回のコロナショック直前における同社株価の高値は135ドルとなっていましたが、コロナショックの影響により70ドル前後まで下落していました。

下落後における同社株価の高値は113ドル前後であり、株価の回復率は芳しくない状況となっています。

同業他社であるビザやマスターカードの回復率と比較するとその回復率は低くなっています。

トラベル事業を営んでいることもあり、コロナショックによる打撃は大きかったように思われます。

アメリカン・エキスプレスはNYダウ工業株30種平均とS&P500の構成銘柄の一つであり、7/27時点での時価総額は764億ドルとなっています。

また同社の配当利回りについて、ここ数年は1%台となっており、高水準とは言えない水準で推移しています。連続増配は2012年以降となっています。

アメリカン・エキスプレスの最新決算情報

概要

アメリカン・エキスプレスが発表した2020年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…76.75億ドル(前年同期比29%減)
  • 純利益…2.57億ドル(前年同期比85%減)
  • 希薄化後EPS…0.29ドル(前年同期比85%減)

同社の売上高は前年同期から29%減少した76.75億ドル、純利益は前年同期から85%減少した0.29ドルとなっています。

またアナリストらによる同社業績の事前予想では、売上高が81億ドル、希薄化後EPSが△0.08ドルとなっていますので、事前予想を上回る決算であったことが分かります。

また貸倒引当金と融資が焦げ付いた時点で計上する償却費を合計した不良債権処理費用は、前年同期から81%増加した15億ドルとなっていました。

特に貸倒引当金は前年同期から852%増加しています。

また発表文において同社が発表したコメントは以下の通りです。

第2四半期の業績は現環境における課題を反映しているものとなっていますが、我々は不確実性の高いこの時期を乗り切るためにベスト尽くしてきました。

4月の消費量は今四半期における最低水準まで落ち込みましたが、5月と6月には徐々に改善してきており、特に中小企業が最も回復力を発揮しました。

詳細

続いて同社が発表した第2四半期決算をセグメント別に見ていきます。

セグメント別の売上高の概要は以下の通りです。

  • グローバル・コンシューマー・サービス・グループ…46.31億ドル(前年同期比23%減)
  • グローバル・コマーシャル・サービス…22.62億ドル(前年同期比31%減)
  • グローバル・マーチャント&ネットワーク・サービス…9.29億ドル(前年同期比41%減)
  • コーポレイト&その他…△1.47億ドル(前年同期比1.01億ドル減)

グローバル・コンシューマー・サービス・グループにおける売上高は前年同期から23%減少した46.31億ドルとなっています。

また純利益は5.27億ドルであり、前年同期の8.81億ドルから40%減少しています。

この減少はおもにカード会員の利用額が減少したことを反映しています。

また総経費も前年の43億ドルから32%減少した29億ドルとなっていますが、これはカード会員の利用額が減少したことにより、カスタマー・エンゲージメント・コストが大幅に減少したことや、旅行関連のカード会員特典の利用額が減少したことを反映しています。

グローバル・コマーシャル・サービスにおける売上高は、前年同期から31%減少した22.62億ドルとなっています。

また純損益は0.6億ドルの赤字となっています。これは主にカード会員の利用額が減少したことなどを反映しています。

総経費は前年同期の24億ドルから30%減少した16億ドルになっています。

これは主にカード会員の利用額が減少したことやカスタマー・エンゲージメント・コストが大幅に減少したことを反映しています。

最後にグローバル・マーチャント&ネットワーク・サービスについて見ていきます。

売上高は前年同期から41%減少した9.29億ドルとなっています。

また純利益は0.66億ドルであり、前年同期から88%減少しています。

この減少は主にカード会員の利用額の減少などを反映しています。

また総経費は前年同期の8.12億ドルから14%減少した7.01億ドルであり、これはカード会員の利用額の減少によりネットワーク・パートナーへの支払いが減少したことによることに起因します。

コーポレイト&その他事業セグメントでは1.47億ドルの赤字となっています。

全体的にコロナショックの影響を受け、カード会員の利用額が減少したことにより売上高が減少したほか、カード会員の支払い能力低下に備えて貸倒引当金を増加させたことが経費を圧迫し、純損益の減少をもたらしたと言えるのではないでしょうか。

決算発表後におけるアメリカン・エキスプレスの株価の推移

アメリカン・エキスプレスは2020年第2四半期決算を7/24の寄り付き前に発表しましたので、決算発表直後である7/24における同社株価の推移について見ていきます。

前日終値は96.60ドルに対して7/24の始値は95.30ドルとなっており、1%強の下落となっています。

その後日中において株価を戻す動きがあったものの、その後は軟調な推移となっていたため、7/24の終値は95.33ドルとなっています。

前年同期から大幅な減収減益となっていたにも関わらず、同社株価の値動きが小幅となっていることから、同社決算が悪化することがすでに織り込まれていた株価となっていたのではないかと推測することができます。

続いて同社株価の今後の推移について考察していきます。

カード事業は会員の利用額が増加しなければ売上に反映されません。

コロナショックの影響により多くの失業者が出たほか、失業をしなくとも給与が減少したことなどにより、支払い能力が下がった利用者も多かったと推測することができます。

このような状況下では同社の売上も冴えない結果となっていくでしょう。

またコロナショックの影響もあり、世界経済はリセッション入りしていくとの考えもあり、今後もカード会員の利用額が戻りにくい状況が続く可能性があります。

前項でまとめた同社株価の今までの値動きについてもう一度見てみると、世界経済が後退したタイミングで同社株価も下落しています。

コロナショックの影響により、世界経済がリセッション入りしていくのであれば、同社の株価も景気の変動に連動して下落していくのではないでしょうか。

参考元:

AMERICAN EXPRESS REPORTS SECOND-QUARTER REVENUE OF $7.7 BILLION AND EARNINGS PER SHARE OF $0.29

American Express Q2 Earnings release Financial Table

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