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【米国株決算】ベライゾン・コミュニケーションズの最新決算情報と今後の株価の推移

ベライゾン・コミュニケーションズ(NYSE:VZ)はアメリカに本社を置く、アメリカの大手電気通信事業者です。

同社は米国で1億人以上の加入者を持つアメリカ最大の携帯事業者であるベライゾン・ワイヤレスを傘下に擁しています。

固定通信事業では、米国内消費者向けにインターネット・音声・データ通信と、また世界150ヵ国においてフォーチュン1000の99%を占める企業顧客と政府機関向けにグローバルネットワーク・セキュリティ・クラウドサービスを提供しています。

ネットワーク事業では世界最大級のIPネットワークを保有しています。

そのほかにもセキュリティ事業や、200以上のデータセンターを保有するクラウド事業を展開しています。

また2018年に世界初の商用5Gサービスを開始しています。

本記事では同社の最新決算情報である2020年第2四半期決算と今後の株価の推移について見ていきます。

決算発表前におけるベライゾン・コミュニケーションズの株価等のデータ

ベライゾン・コミュニケーションズは7/24の寄り付き前に2020年第2四半期決算を発表しましたので、発表前日である7/23における同社株価の推移について見ていきます。

7/23における同社株価の始値は55.81ドルであり、その後日中においても大きな値動きなどはなく、終値は55.91ドルとなっています。

続いて同社株価の今までの値動きについて概観していきます。

同社株価は2000年頃に60ドル前後の高値を付けた後は軟調な推移をしており、2010年頃には20ドル後半で取引されていました。

その後同社株価は再び上昇トレンドに入り、2000年頃の高値である60ドル前後まで株価を戻しました。

コロナショックの影響もあり、一時株価は50ドル前後まで下落したものの、4月にはコロナショック以前の水準まで株価を戻しています。

また回復後は横ばいの推移となっています。

ベライゾン・コミュニケーションズはNYダウ工業株30種平均とS&P500の構成銘柄の一つであり、7/24時点での同社時価総額は2352億ドルとなっています。

また同社銘柄は有名なディフェンシブ銘柄ということもあり、株式配当が大きな魅力となっている銘柄です。

直近における同社株式配当実績について見ていきます。日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020/07/09 …配当:0.615ドル(配当利回り:4.40%)
  • 2020/04/09…配当:0.615ドル(配当利回り:4.36%)
  • 2020/01/09…配当:0.615ドル(配当利回り:4.42%)
  • 2019/10/09…配当:0.615ドル(配当利回り:4.06%)
  • 2019/07/09…配当:0.6025ドル(配当利回り:4.15%)

連続増配年数は15年であり、安定感のある配当実績であることが分かります。

配当利回りも直近においては常に4%以上をキープしており、れっきとした米国高配当銘柄であると言えるのではないでしょうか。

ベライゾン・コミュニケーションズの最新決算情報

概要

ベライゾン・コミュニケーションズは発表した2020年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…304.47億ドル(前年同期比5.1%減)
  • 営業利益…73.61億ドル(前年同期比6.2%減)
  • 純利益…48.39億ドル(前年同期比18.8%増)
  • 希薄化後EPS…1.13ドル(前年同期比18.9%増)

売上高は前年同期から5.1%減少の304.47億ドルとなっていますが、純利益は18.8%増加の48.39億ドルとなっています。

アナリストらによる事前予想では売上高が299.2億ドル、non-GAAPベースの調整後一株当たり利益が1.15ドルであり、実際の売上高が304.47億ドル、non-GAAPベースの調整後一株当たり利益が1.18ドルですので、事前予想を上回る業績であったことが分かります。

またnon-GAAPベースの調整後一株当たり利益は前年同期が1.23ドルでしたので、今四半期は前年同期から4%ほど減少しています。

同社が発表した決算短信の中で述べられていたコメントは以下の通りです。

ベライゾンは、特別な状況を経て、第2四半期に力強い業績を達成しました。

当社はテクノロジー・リーダーとしての戦略的方向性に引き続き注力し、新しい環境に迅速に適応し、お客様に信頼性の高い重要な接続とテクノロジー・サービスを提供する一方で従業員の安全を確保し、5Gネットワークの展開を加速させていきます。

non-GAAPベースの調整後一株当たり利益は前年同期から減少していますが、これは主にワイヤレスサービスおよびベライゾン・メディアの広告収入と検索収入の減少による影響が含まれています。

詳細

続いて同社決算をセグメント別に見ていきます。

セグメント別売上高は以下の通りです。

コンシューマーセグメント…211.13億ドル(前年同期比4.0%減)

  • サービス…159.00億ドル(前年同期比2.8%減)
  • ワイヤレス機器…32.09億ドル(前年同期比17.8%減)
  • その他…20.04億ドル(前年同期比15.0%増)

ビジネスセグメント…74.82億ドル(前年同期比3.7%減)

  • 中小企業向け…26.01億ドル(前年同期比6.6%減)
  • グローバル企業向け…25.89億ドル(前年同期比3.1%減)
  • 公共機関向け…15.23億ドル(前年同期比2.1%増)
  • ホールセール…7.69億ドル(前年同期比6.0%減)

メディアセグメント及びその他…18.52億ドル(前年同期比19.8%減)

総売上高…304.47億ドル(前年同期比5.1%減)

次に商品別の売上高です。

  • サービス収入及びその他…266.92億ドル(前年同期比2.4%減)
  • ワイヤレス機器収入…37.55億ドル(前年同期比20.4%減)
  • 総売上高…304.47億ドル(前年同期比5.1%減)

まず総売上高は前年同期から5.1%減少していますが、これは主に新型コロナウイルス感染症の影響により、コンシューマーセグメント及びビジネスセグメントの両方においてワイヤレス機器の収益が大幅に減少したことによるものであることが分かります。

また営業キャッシュフローは前年同期から48%増加し236億ドルになっていますが、これは新型コロナウイルス感染症の影響により約20億ドルの税金の支払いが2020年第3四半期に延期されたことや、運転資本の改善などの特殊な要因によってもたらされています。

同社は2021年末までに100億ドルの累積現金節約を達成するという目標を発表していましたが、プログラム開始以降、同社はすでに72億ドルの累計キャッシュセーブを実現しており、目標達成に向けて順調に進んでいます。

続いてセグメント別に見ていきます。

コンシューマーセグメントにおいては、売上高が前年同期から4.0%減少し、211億ドルになっています。

新型コロナウイルス感染症の規制が緩和され始めたことを受け、第2四半期を通して徐々に小売店を再開し始めており、四半期の終わりごろには60%以上が営業を行っていました。

続いてビジネスセグメントですが、売上高は前年同期から3.7%減少した75億ドルになっています。

契約件数は28万件の純増を記録しており、その内訳は携帯電話が7.6万件、タブレットが6.1万件、その他の接続デバイスの純増が14.3万件となっています。

またメディアセグメントの売上高は前年同期から24.5%増加した14億ドルとなっています。

最後に同社が発表した通期業績のガイダンスとしては、non-GAAPベースの調整後EPSは△2%~2%の成長率を見込んでいるとしています。

決算発表後におけるベライゾン・コミュニケーションズの株価の推移

ベライゾン・コミュニケーションズは7/24の寄り付き前に発表しましたので、決算発表直後における同社株価の推移について見ていきます。

前日終値である55.91ドルに対して7/24の始値は56.35ドルとなっており、1%弱上昇しています。

寄り付き直後も上昇を続け一時57.5ドル前後まで上昇しています。

その後は株価の上昇も収まり、終値は56.85ドルと前日終値から2%ほど上昇した株価で引けています。

同社株価が上昇した要因としては、同社の純利益が増加したことや、業績が事前予想を上回ったことなどが挙げられます。

続いて同社株価の今後の推移について考察していきます。

同社株価は2000年頃に60ドル前後の高値を付けた後は下落トレンドに入っています。

今回もコロナショック以前に60ドル前後の高値を付けており、またコロナショックの影響もあり、リセッション入りしたと言われています。

コロナショック後も冴えない値動きをしており、今後もしばらくは同様の推移が続いていくと思われます。

したがって同社株価は軟調な推移をしていくと考えられるのではないでしょうか。

参考元:Verizon-Q2 2020 Highlights

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