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【米国株決算】マイクロソフトの最新決算情報と今後の株価の推移

マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)はアメリカに本社を置く、ソフトウェアの開発・販売を行う会社です。

同社はWindowsやオフィススイートであるMicrosoft Officeやクラウドサービスなどをはじめとした、今日のIT社会において必要不可欠な製品・サービスを数多く提供しています。

デスクトップOSのシェアでは、同社が提供するOSであるWindowsが90%弱を占めている一方、競合であるMac OSのシェアは9%弱にとどまっており、マイクロソフト社の提供するWindowsが圧倒的なシェアを占めていることがわかります。

一方でクラウドサービスではAmazonの提供するAWSが競合となっています。

2019年のクラウドサービスのシェアではAWSが40%前後、マイクロソフト社の提供するAzureが20%前後となっています。

AzureのシェアはAWSの50%ほどしかありませんが、AWSのシェアは横ばいである一方、Azureのシェアは年々増加しており、これからのシェア増加も期待できるのではないでしょうか。

本記事ではマイクロソフトが発表した最新決算情報と今後の株価の推移について見ていきます。

決算発表前におけるマイクロソフトの株価等のデータ

マイクロソフトは最新決算である2020年第4四半期決算を2020/7/22の引け後に発表しましたので、発表直前である7/22における同社株価の値動きについて見ていきます。

7/22における同社株価の始値は209.21ドルとなっており、その後日中にかけて大きな動きなどはなく、終値は211.75ドルとなっています。

続いて同社株価の今までの値動きについて概観していきます。

2000年以降同社株価は上昇を続けており、コロナショック直前の株価は185ドル前後となっていました。

しかしながらコロナショックにより、3月末には135ドル前後まで下落しています。

その後同社株価は順調に回復し、6月にはコロナショック以前の水準を上回り、続伸を続けています。

ただ7月上旬に最高値である216ドル前後を記録した後は軟調な推移をしています。

マイクロソフトはNYダウ工業株30種平均とS&P500の構成銘柄の一つであり、7/24時点での時価総額は1兆5319億ドルとなっています。

マイクロソフトの最新決算情報

概要

マイクロソフトが発表した2020年第4四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…380.33億ドル(前年同期比12.8%増)
  • 営業利益…134.07億ドル(前年同期比8.1%増)
  • 純利益…112.02億ドル(前年同期比15.1%減)
  • 希薄化後EPS…1.46ドル(前年同期比14.6%減)

売上高は前年同期から12.8%増加し、380.33億ドルとなっていますが、純利益は前年同期から15.1%減少した112.02億ドルであり、増収減益となっています。

ただしnon-GAAPベースの業績ですと、純利益は前年同期から5%の増加、希薄化後EPSは7%の増加となっています。

また同社が発表した2020年通年決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…1430.15億ドル(前年同期比13.6%増)
  • 営業利益…529.59億ドル(前年同期比23.3%増)
  • 純利益…442.81億ドル(前年同期比12.8%増)
  • 希薄化後EPS…5.76ドル(前年同期比13.8%増)

通年業績では、売上高は前年と比較して13.6%増加した1430.15億ドルであり、純利益は前年から12.8%増加した442.81億ドルとなっており、増収増益を達成しています。

またnon-GAAPベースの業績ですと純利益は前年から20%の増加、希薄化後EPSは21%の増加となっています。

発表文において同社は以下のようなコメントをしています。

この5か月間で技術力がビジネスの回復力のカギを握っていることが明らかになりました。

独自のデジタル能力を構築している企業はより早く回復し、この危機からより強く立ち直ることができるでしょう。

また当社の商用クラウドは今年初めて年間収益500億ドルを突破しました。

詳細

続いて同社の決算をセグメント・商品別に見ていきます。

第4四半期における代表的な製品およびサービスの売上高の前年同期からの変化について見ていきます。

  • Productivity and Business Processes部門…6%増(実績:118億ドル)
  • 商用Office製品およびクラウドサービス…5%増
  • 商用Office 365…19%増
  • 一般消費者向けOffice製品およびクラウドサービス…6%増
  • LinkedIn…10%増
  • Dynamics製品およびクラウドサービス…13%増
  • Dynamics 365…38%増
  • Intelligent Cloud部門…17%増(実績:134億ドル)
  • サーバー製品およびクラウドサービス…19%増
  • Azure…47%増
  • More Personal Computing部門…14%増(実績:129億ドル)
  • Windows OEM…7%増
  • 商用Windows製品およびクラウドサービス…9%増
  • Xboxコンテンツおよびサービス…65%増
  • Surface…28%増
  • 検索広告収入…18%減

馴染みがないものに関して簡単に説明しておきますと、LinkedInは世界最大級のビジネス特化型SNS、Dynamicsは業務用アプリケーションおよびプラットフォームの製品シリーズの総称であり、主にCRM(顧客関係管理)やERP(企業資源計画)などのアプリケーションを提供する製品です。

Productivity and Business Processes部門では、商用Office製品およびクラウドサービスの収益が好調であり、前年同期比で5%増加しました。

また一般消費者向けOffice 365のサブスクリプション収益が牽引し、一般消費者向けOffice製品およびクラウドサービスの収益は6%増加しています。

またLinkedInの収益は10%増加しています。Dynamics 365の大幅な成長に牽引され、Dynamics製品およびクラウドサービスの収益は13%増加しています。

Intelligent Cloud部門では、Azureの収益が前年同期比で47%増加したことに牽引され、サーバー製品およびクラウドサービスの収益が19%増加しました。

More Personal Computing部門では、Windows OEMと商用Windowsの成長に牽引され、Windowsの収益が前年同期から6%増加しました。

Windows OEMの収益は、リモートワークやリモート学習の普及による消費者の需要増によって支えられ、7%増加しています。

Windows商用製品およびクラウドサービスの売上はMicrosoft365の需要増加に牽引され、9%増加しました。

またゲーム事業の収益はXboxコンテンツおよびサービスの成長によって64%増加しました。

これは新型コロナウイルス感染症による外出規制・外出自粛による消費者の需要の増加に支えられています。

またXboxハードウェアの収益は主にコンソールの販売台数が増加したことにより49%増加しています。

Surfaceの収益はリモートワークおよびリモート学習の普及による消費者の需要増加により28%増加しています。

決算発表後におけるマイクロソフトの株価の推移

マイクロソフトは2020年第4四半期決算を7/22の引け後に発表していますので、発表翌日である7/23における同社株価の推移について見ていきます。

前日終値である211.75ドルに対して7/23の始値は207.13ドルとなっており、2%ほど下落しています。

その後も軟調な推移が続き、終値は202.54ドルと前日終値から4%ほど下落した価格で引けました。

堅調な決算であったにも関わらず株価が下落した要因として、Azureの成長鈍化が挙げられます。

前四半期ではAzureは前年同期比で59%の成長を見せていましたが、今四半期においては47%の増加にとどまっています。

新型コロナウイルス感染症の影響で、各企業がクラウドサービスをはじめとしたインターネットサービスに対して依存を強めている中、同社のクラウドサービスであるAzureにはさらなる成長が期待されていましたが、その成長が鈍化したという事実は市場に対して悪材料となったと言えるでしょう。

23日にはアメリカの失業保険申請件数が発表され、16週間ぶりに申請件数が増加していることが分かりました。

この影響もあり、株価指数が全体的に下落したため、マイクロソフトが発表した決算がどれほど同社株価に影響を与えたかどうかは正確には分かりにくくなっています。

Azureの業績に関しては、競合であるアマゾンのAWSの実績を見ることで相対的に評価することができます。

来週発表されるアマゾンの決算次第ではマイクロソフトの株価にも影響が出る可能性があります。

とはいえ、全体的に堅調な決算であったといえ、今後も同社株価は堅調な推移をしていくと予想できます。

参考元:Earnings Release FY20 Q4 Microsoft Cloud Strength Drives Fourth Quarter Results

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