The Motley Fool

【米国株動向】ナイキとガーミンの比較

モトリーフール米国本社、2020716日投稿記事より

ナイキ(NYSE:NKE)とガーミン(NASDAQ:GRMN)は異なる種類の企業ですが、両社ともに活動的な人々向けに製品を販売しています。

ナイキは世界最大のスポーツシューズのメーカーです。

ガーミンは全地球測位システム(GPS)ナビ機器、フィットネストラッカー、スマートウォッチを販売しています。

ナイキの株価は過去5年間で70%以上上昇しましたが、ガーミンの上昇率は110%を超えています。

このギャップは配当を含めるとさらに大きくなり、ガーミンのトータルリターンは約150%でナイキの80%を大幅に上回ります(執筆時点)。

ここでは、ガーミンがナイキをアウトパフォームした理由や、今後もそのトレンドが続くかどうかを見ていきましょう。

ナイキとガーミンの売上高の内訳

ナイキの売上高の95%は同名の自社ブランドによるものです。

そのうち3分の2がフットウェア、31%がアパレル製品、残りが機器の売上高とブランドのライセンス料です。

ガーミンの昨年の売上高は、その28%がフィットネス事業によるものでした。

同事業では主にフィットネストラッカーを販売しています。

高価格帯のGPSスマートウォッチなどのアウトドア製品は売上高の24%を占めます。残りは航空(20%)、自動車(15%)、海洋(14%)関連製品の売上高です。

ナイキの成長速度

2020年度(5月31日末日)のナイキの総売上高は4%減の374億ドルとなりました。

売上高は、中国を除く世界の全地域で減少しました。

「ナイキ」ブランドの売上高の41%を占める北米事業は、市場の成熟、機敏な競合他社との競争、パンデミックの影響によって低調な状況が続きました。

新型コロナウイルス危機は、ナイキのサプライチェーンと販売チャネルを混乱させ、業績に大きな影響を及ぼしています。

同社のオンライン売上高はロックダウン(都市封鎖)を通じて急増しましたが、実店舗の売上高減少を相殺することはできませんでした。

その結果、ナイキの粗利益率は130ベーシスポイント低下の43.4%となり、営業費用は増加し、1株当たり利益(EPS)は36%の大幅減となりました。

同社は2021年度の見通しを発表していませんが、マシュー・フレンド最高財務責任者(CFO)は直近の四半期決算説明会で「小売店が再開し、各市場の需給が正常化するにつれて」業績は改善するだろうと述べました。

しかし、フレンド氏は依然として、新年度の上半期の売上高は前年同期比で減少すると予想しています。

ウォール街は、前年の業績が低調だった影響で、通期の売上高と利益がそれぞれ4%と44%増加するとみています。

ナイキの最新決算情報と今後の株価の推移

ガーミンの成長速度

2019年度のガーミンの売上高は12%増の38億ドルで、自動車を除くすべてのセグメントで2桁台の成長となりました。

また地域別に見ても、3つの地域(米州、欧州・中東・アフリカ、アジア太平洋)すべてで売上高が増加しました。

同社の粗利益率は横ばいの59%ですが、航空とフィットネスを除くすべてのセグメントで前年より上昇しました。営業利益率も上昇し、通期EPSを21%押し上げました。

この勢いは2020年度第1四半期(3月30日末日)も続きました。

売上高は3つの地域すべてで増加し、全体では12%増、EPSは25%増となりました。

しかし、4月の売上高は新型コロナウイルスの影響で前年同月比約40%減少しており、同社は通期ガイダンスを撤回しました。

それでも、クリフトン・ペンブル最高経営責任者(CEO)は、決算説明会で「当社の市場と製品は、パンデミック後の世界で成功するうえで好ましい位置にあり、長期見通しは楽観的です」と述べました。

マーケットは、2020年度のガーミンの売上高と利益がそれぞれ8%と22%減少し、2021年度は前年比で増加すると予想しています。

バリュエーションと配当

予想株価収益率(PER)は、ナイキが39倍、ガーミンが24倍です(執筆時点)。

しかし、これはアナリストの予想に基づいているため、投資家は注意が必要です。

こうした予想は、新型コロナウイルス感染の第2波、貿易戦争、その他の予測不能なマクロ環境の逆風により、現状と合っていない可能性があります。

予想配当利回りは、ナイキがわずか1%、ガーミンが2.5%となっています(執筆時点)。

両社ともに、依然として増配の余地は十分にあります。

ナイキは過去12カ月でフリーキャッシュフローの41%、ガーミンは52%を配当に費やしています。

ナイキは18年連続で年間配当を増配しており、今後数年間でS&P500配当貴族に入る見込みです。

ガーミンの増配はわずか3年連続です。

両社は今年、いずれも新型コロナウイルスによる困難に直面しています。

しかし、ガーミンはナイキに比べて事業が多角化されており、バリュエーションが低く、配当利回りも高いため、注目すべき投資先となっています。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Leo Sunは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、ナイキ株を保有し、推奨しています。

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