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米国のディフェンシブ銘柄、P&Gとキンバリーを紹介

モトリーフール米国本社、2019年1月13日投稿記事より

2018年12月の大幅な株式市場の下落後、投資家は安定している日用品銘柄を検討している可能性があります。

日用品株は、景気後退時でも比較的安定的な業績を維持する傾向があります。

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ここでは、2つの日用品関連主要企業、プロクター・アンド・ギャンブル(ティッカー:PG、以下「P&G」)とキンバリークラーク(ティッカー:KMB、以下「キンバリー」)を見ていきましょう。

どちらの企業も、非常に身近な家庭用ブランドを持っています。

シンシナティに本社を置くP&Gは、5つのセグメントにまたがるブランドを所有しています。

その5つのセグメントとは「美容、みだしなみ、ヘルスケア、ホームケア、赤ちゃん・女性・家族のケア」です。

同社の有名なブランドは、クレスト(歯磨き粉)、ヘッド&ショルダー(シャンプー)、オールドスパイス(デオドラント)、ジレット(かみそり)、タイド(洗濯洗剤)、パンパース(おむつ)など、その他たくさんあります。

同社は、時価総額が2,300億ドルに達する消費財業界で最大の企業です。

ダラスに本社を置くキンバリーは、時価総額がちょうど380億ドルとはるかに小さいですが、多くのおなじみのブランドを持っています。

その主なブランドは、ハギーズ(おむつ)、クリネックス(ティッシュ)、スコット(ペーパータオル)などです。

両社のビジネスモデルの違い

はじめに、投資家は両社の成長見通し、配当利回り、およびバリュエーションを検討する必要があります。

企業規模が大きいにもかかわらず、P&Gはキンバリーよりも急速に成長しています。

そして、PERにおいてもより高い評価を得ておりが、配当利回りはキンバリーよりも低いです。(記事執筆時点)

P&Gの方が高い評価を得ている原因は、キンバリーの紙製品への大量のエクスポージャーにあると思われます。

同社の粗利率は、パルプコストおよびその他コストの増加により15%の大幅な減少となりました。

一方で、P&Gも原料コストプレッシャーに直面しましたが、多様化したビジネスモデルのため、特定の材料(パルプなど)のコスト増加がビジネス全体に与える影響はそれほど大きくありませんでした。

そのため、P&Gの粗利率は2%しか減少していません。

原料コストアップは、両社の税引前利益に大きな影響を与えました。

売上が増加せず、売上総利益が減少したにもかかわらず、P&Gの営業利益は前四半期に3%しか減少しませんでした。

一方、キンバリーの営業利益は、コストの増加により25%減少しました。

なぜこのようなことが起こるのか

その理由を断言することは難しいですが、以下のようなことが原因だと思います。

多くの小売業者は現在、有名ブランドよりもはるかに低い価格の高品質なプライベートブランド商品を提供しています。

多くの人は、プライベートブランドのシャンプーを試すのを嫌がるでしょう。

しかし、ティッシュとペーパータオルについては、多くの人が安価なプライベートブランド製品を選ぶと思います。

個人向けの美容および衛生製品は、プライベートブランドに対抗する力があるかもしれませんが、紙製品は異なるのです。

紙製品を、価格以上に魅力的なものにすることは非常に困難です。

それゆえ、紙製品が製品ポートフォリオの大きな比率を占めるキンバリーにとっては長期的な逆風が存在するのです。

どちらの企業がおすすめか

キンバリーは頑張っていますが、PER16.5倍という水準は、P&Gの21倍を大きく下回っています。

また、キンバリーの3.58%の配当利回りは、P&Gの3.07%よりも17%高いですが、それほど差があるとは言えません。

しかし、パルプコストが急に下がれば、キンバリーの株価は急上昇する可能性があります。

今後も原料コストが上昇するリスクがあるとも割れる投資家は、多様性があり、強固なブランドを持つP&Gを選好するかもしれません。


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