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退職後のポートフォリオに加えたい3つの米国株・その2

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2019年1月15日投稿記事より

退職時に株式を購入することは、危険な提案のように思われるかもしれません。

しかし、質の高い配当株式に投資することは、長期にわたって資産を生み出し維持するための最善の方法の一つです。

以下では、退職者向けになりうる米国の配当株である、コーニング(ティッカー:GLW)、エクソンモービル(ティッカー:XOM)、クラフト・ハインツ(ティッカー:KHC)をご紹介いたします。

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退職後のポートフォリオに加えたい3つの高配当米国株

コーニングの株主還元に注目

現在、コーニング株式は52週間の最高値を約20%下回って取引されていますが、これは同社の業績悪化によるものではありません。

ガラス技術関連株式は、ここ数か月間で、市場全体の下落に引きずられて下落しています。

しかし、株式が下落している現状は、特に退職者にとって、同社株式を購入するか、ポジションを拡大する機会になるかもしれません。

同社は、創立168年になります。そして、2015年後半に採用された中期計画をまだ1年残しているという状況です。

その中期計画を通じて、将来の成長を支えるために100億ドルを投資するという目標を達成する予定です。

その成果は、2018年10月の最新の四半期報告書でようやく現れ始めました。

そして、自社株買いと配当を通じて少なくとも125億ドルを株主に還元しています。

配当について、コーニングは毎年少なくとも利益の10%を配当として払い出すことをコミットしました。

そして、その配当利回りは、現在2.4%となっています。

この配当利回り自体はそれほど高くありませんが、退職者は、同社の株主を優遇する方針は、今後も継続する可能性が高いということを知っておくべきです。

言い換えれば、今後の業績見通しを確認する必要がありますが、引き続き増配余地がありそうです。

エクソンモービルは原油価格の下落にも負けずに増配

石油は不安定な商品です。

そして、石油価格が下落している現状においては、エクソンモービル(以下「エクソン」)の株価も下落し、その配当利回りは最高で約4.7%に達しました。

高い配当利回りを求める退職者は、興味を持つべき銘柄だと思われます。

エクソンは、世界最大かつ最も多様化されたエネルギー会社のひとつです。

同社は、業界の浮き沈みに耐えるように設計されています。

2014年半ばに始まった深刻な原油価格の低迷期においても、増配を継続しています。

これに対し、同業者のほとんどは、増配を一時停止するか、減配しました。

同社はどのようにして、原油価格の低迷を乗り切ったのでしょうか。

第一に、その事業は川上事業(掘削)と川下事業(化学処理および精製)の分野に及ぶということが挙げられます。

原油価格が下落すると、エクソンの川下事業は、原料コストの低下による恩恵を受けることができます。

第二に、エクソンは非常に保守的に管理されています。

原油不況の最悪期間においても、長期債務は資本構成の15%を超えることはありませんでした。

石油大手は、事業計画を実行するために強靭なバランスシートを確保しています。

実際、2025年の投資計画では、1バレル40ドルになったときを想定して、ストレステストが行われました。

エクソンは、現時点で優れた配当株式のように見えます。

クラフト・ハインツはゆっくりだが着実に成長中

クラフト・ハインツは、2015年にクラフト・フーズとハインツが合併し、クラフト、ハインツ、オスカー・マイヤー、クールエイドやその他の有名ブランドを同社の傘下に統合しました。

しかし、クラフト・ハインツは、消費者の志向が包装食品から健康的な食品へと転換したため、合併後の経営に苦労しました。

クラフト・ハインツの売上高は、前四半期に前年同期比で2.6%増加しました。

また最近では、保存料や人工成分の入っていない食品を製造しているプライマル・ニュートリ―ションや、有機コーヒーメーカーのエシカル・ビーンを買収しました。

これらの動きは、クラフト・ハインツがそのポートフォリオを多様化し、再び成長する原動力になるはずです。

2018年度の第4四半期には売上高が前年同期比プラスとなり、2019年度も引き続き成長が続くものと予想しています。

アナリストは、利益が2%増加しているため、今年の売上高は横ばいで推移すると予想しています。

このゆっくりと着実な成長は、退職者にとって理想的です。

株式はPER12倍という割安な水準で買うことができ、5.5%の高い配当利回りを得ることができます。

同社は、過去12か月間の利益のうち30%を配当に使用しています。

したがって、将来、配当が増加する余地は十分にありそうです。

まとめ

もちろん、これら3つの株式が市場平均を上回るリターンをあげることは保証できません。

しかし、コーニングの設備拡張、エクソンの堅実な事業と保守的な管理、クラフト・ハインツの配当と着実な成長は、配当投資家にとって魅力的に映るかもしれません。