The Motley Fool

【米国株動向】南米Eコマースのメルカドリブレは黒字に戻ることができるのか

モトリーフール米国本社、2020年7月12日投稿記事より

中南米のeコマース(電子商取引)大手のメルカドリブレ(NASDAQ:MELI)は、年初来から株価が75%以上上昇しています。

プラットフォームのユニークアクティブユーザー数と売上高は、2020年第1四半期(1〜3月)にそれぞれ31%、38%増となりました。

しかし、2017年に黒字を報告した後、過去2年は赤字となっています。

ビジネスの拡大に伴う投資

メルカドリブレは、6億4千万人を超える発展途上地域のデジタル経済をサポートするインフラの構築を目指しています。

現在同社は、物流サービスの強化に取り組んでいます。

メルカドリブレの物流ソリューションである「Envios」は、2017年から売り手に対して特定の商品を送料無料にするサービスを提供し始めました。

2017年〜2019年末までの送料補助金は総額8億6600万ドルとなりました。

これは、この期間の売上高の18%に相当し、粗利益率に悪影響を及ぼしました。

同社はこれに加えて、クロスドッキングとフルフィルメントサービスへの投資を行っています。

これにより、倉庫管理を強化でき、出荷までにかかる時間が短縮されます。

同社は、今後これらのコストが増加することを予想しています。

ただし、物流を改善することにより、売り手が買い手にシームレスな配送体験を提供できるようになり、会社の価値提案が増えるため、悪いことではありません。

売り手は、自分の製品を買い手に送る方法を考える必要はなく、メルカドリブレがすべて手配してくれます。

さらに、すべてのサービスを1つに統合することでユーザーエクスペリエンスをより詳細に制御できるようになり、顧客満足度が向上するでしょう。

これらすべてが、メルカドリブレに競争優位性を与えてくれます。

マーケティング費用の増加

近年、メルカドリブレはマーケティング支出も加速させています。

年間売上高およびマーケティング支出は、過去4年で年成長率60%増となり、2019年の売上高の36.3%を占めました。

同社は昨年、新しいユーザーを獲得し、クロスセルサービスを提供するために、「リブレ(オンラインマーケット)」および「パゴ(フィンテックプラットフォーム)」のブランディングキャンペーンを開始しました。

これらの費用増加により、2018年は損失3700万ドル、2019年には損失1億7200万ドルを計上しています。

直近の決算報告では、新型コロナウイルスによってオンラインショップの需要が高まったことから、第1四半期にはマーケティングへの投資が少なかったにもかかわらず、効率的であることが強調されました。

つまり、第1四半期のマーケティング支出の6,300万ドルは、一時的である可能性があります。

最高財務責任者のペドロ・アルントは、「非常にゆっくりと効率的に、特定の地域とチャネルでマーケティング支出を再開する予定です」と話しています。

黒字に戻るまでの道

ビジネスや物流を強化した後、メルカドリブレは黒字に戻ると考えられます。

マージンが改善し、会社がより効率的で規模も拡大していることから、営業損失は過去3四半期連続で縮小しています。

新型コロナウイルスの感染拡大は、中南米におけるデジタル経済の主要なプラットフォームプロバイダーとしてのメルカドリブレの地位を強化しています。

最後に、メルカドリブレへの投資に際して、投資家が注意すべきことは、PSR(株価売上高倍率)が20倍を超えており、割高になっているということです。

南米Eコマースの覇者、メルカドリブレを徹底解説

フリーレポート配信

このレポートでは、パンデミック時に生じる需要増の恩恵を受けるだけでなく、長期的な成長性のある優良株に注目してみます。

コロナウイルス関連銘柄10選」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Neil Patelは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、メルカドリブレ株を保有し、推奨しています。

最新記事