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アマゾンの株価が上場来高値を更新し、3,000ドルを超える。さらなる続伸はあるか

7/6のアメリカ株式市場において、アマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)が3,000ドルを超え、終値は3,057.04ドルとなりました。

ブルームバーグによれば、同社が継続調査しているアナリスト約50人の予想のうち、目標株価を3,000ドル超に設定したケースは全体の25%にも満たず、平均は2,810ドル前後となっています。

つまりアマゾンの株価はアナリスト予想を超えた伸びを示しており、今後もさらなる続伸が期待できます。

本記事ではアマゾンの事業内容や同社株価の推移、3,000ドル超の要因などについて見ていきたいと思います。

アマゾンの概要

アマゾンはアメリカに本社を置く、商品やサービスをウェブサイト上で販売するサイトであるECサイトやWebサービスの運営・開発・提供を行う会社です。

アメリカ合衆国の主要なIT企業の一つであり、GAFA、FAANGの一つに数えられています。

同社の経営的特徴として、「顧客中心主義」「発明中心主義」「長期的視野」を掲げて事業を行っていることが挙げられています。

ナスダックに上場しており、S&P500の構成銘柄の一つとなっています。また7/6時点での同社時価総額は1兆5248億ドルです。

アマゾンの直近の決算情報

アマゾンが2020/4/30に発表した2020年第1四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…755億ドル(前年同期比26%増)
  • 営業キャッシュフロー…397億ドル(前年同期比16%増)
  • フリーキャッシュフロー…243億ドル(前年同期比6%増)
  • 純利益…25億ドル(前年同期比30%減)
  • 希薄化後一株当たりの純利益…5.01ドル(前年同期比30%減)

売上高は前年同期の597億ドルから26%増加した755億ドル、純利益は36億ドルから30%減した25億ドルとなっており、増収減益です。

また同社が重要視するフリーキャッシュフローは前年同期の230億ドルから6%増加して、243億ドルとなっています。

増収減益となっている要因としては、新型コロナウイルス感染症に対する対策経費に多額の予算を割いていることなどが挙げられます。

同社が発表した第2四半期のガイダンスによれば、売上高は前年同期と比較して18~28%増加の750~810億ドルになるとの見方を示しています。

しかしながら同社は新型コロナウイルス感染症対策経費として40億ドル前後を投資していく姿勢を示しており、第2四半期における営業利益はマイナス15億ドル~15億ドルになると予想しており、赤字転落の可能性を示唆しています。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生している中で、これほど詳細な次期決算に関するガイダンスを示すことができる同社は、十分な現状分析能力やしっかりとした対応策を持ち合わせていることの証左であるとも言えるでしょう。

アマゾンの株価の推移

まず7/6におけるアマゾンの株価の推移について見ていきます。

前日終値に相当する7/2の終値は2890.30ドルであり、それに対して7/6の始値は2934.97ドルと前日終値から1.5%上昇しています。

その後日中にかけても同社株価は上昇し、終値は3057.04ドルと前日終値から5.8%も上昇した価格となっています。

続いて今までの同社株価の推移について概観していきます。

同社株価は2008年頃から緩やかに上昇し始め、2015年頃から大きく上昇し始めました。

2018年の終わりごろには2,000ドル前後の高値を記録し、その後は2,000ドルを上限とした横ばいの推移をしていましたが、コロナショック後にその上限を突破、大きく上昇しています。

その際の記事も書いていますので、気になる方はぜひご覧ください。

Amazon最高値更新。株価上昇とこれからの動きに注目

アマゾンの株価は直近1年間で56.6%上昇し、また直近5年間では589.3%も上昇しています。

アマゾンが3,000ドルを超えた理由

明確な要因はわかりませんが、中国経済復調への期待が同社株価を上昇させたと考えることができます。

先週までに公開された経済指標が相次いで上振れており、中国経済の持ち直し期待が持続しています。

アマゾンのサードパーティ加盟店の多くは中国のメーカーから商品を調達しており、中国経済の復調はアマゾンに対してプラスの影響をもたらしていくことが予想されます。

中国経済は未だ回復途中であり、その回復すべてを織り込むまで、同社株価は上昇していくことが予想されます。

アマゾンの今後

アマゾンの今後について語る際、ECサービスだけでなく、クラウドサービスにも注目していくべきでしょう。

企業がITシステムのクラウド化を推進しているのは周知の事実ですが、政府基盤システムのクラウド化も進展しています。

日本でも今秋からITシステムをクラウド化する予定であり、アマゾンに発注する調整に入ったとの報道がありました。

今後も各国政府が政府情報システムをクラウド化する流れは続いていくと考えられます。

その際に存在感を示せるのは、アマゾンなどを中心としたグローバル企業になってくるでしょう。

公共部門でのクラウド事業で成功を収めれば、アマゾンのクラウドサービスは市場でのプレゼンスを向上させることができ、その信頼性は一般個人や企業に対しても証明されます。

ECサービスとクラウドサービスという2つの大きな軸をもとに、今後も同社は事業を成長させることができるでしょう。

「アマゾンの株価は割高である」などという意見も見かけますが、そう言われ続けながらもアマゾンの株価は上昇していきました。

株価を上昇させるのは将来への期待です。

急成長を続けており、今後の成長も期待できる同社の株式を手放そうとする投資家がそれほど多いとは思えません。

同社の株価は今後も上昇していくことが予想することができるのではないでしょうか。

参考元:AMAZON.COM ANNOUNCES FIRST QUARTER RESULTS

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