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コロナショックから日経平均株価が急回復している理由を考える

コロナショックにより、日経平均株価は、3月16日に16,358円まで下落しました。

このままリーマンショックのように株価は下げ続けると思われた方も多いと思います。

しかし今回のコロナショックではリーマンショックの時のように、日経平均株価は下げ続ける事はありませんでした。

6月8日には、23,000円を超えるまで日経平均は回復しています。

今年の最高値は、1月に付けた24,115円なのでわずか3ヶ月で約9割回復したのです。

なぜこれほど急激に日経平均株価は回復したのでしょうか?

今回は日経平均株価が急回復した理由について説明します。

日経平均株価が急回復した4つの理由

  • 世界各国の金融政策
  • 投資家のショートポジション解消
  • 経済指標のポジティブサプライズ
  • 海外投資家の積極的な買い

それぞれの理由についてわかりやすく説明していきます。

世界各国の金融政策

コロナウィルスの問題が顕在化してから、世界各国の金融当局は矢継ぎ早に対策を打ってきました。

多くの国では金融緩和に踏み切り、政策金利は過去最低水準まで下げています。

また日銀は、3月に年間のETFの買い入れ金額を当初の2倍まで引き上げることを発表しました。

断続的に2,000億円規模のETFの買い入れを実施することにより、株価が下支えされたのです。

当時、日銀の政策に懐疑的なアナリストが多かったですが、結果として株価上昇に大きく寄与したことになります。

投資家のショートポジション解消

3月から4月にかけて、株価が少し上昇するとショートポジションを保有していた方も多いのではないでしょうか?

多くの投資家は、株価は上昇するよりも下落する方がスピードが速いことを知っています。

株価の下落スピードは、上昇スピードの4倍であるともいわれています。

日経平均株価も当然例外ではなく、下落するときのスピードは恐怖を覚えるほどです。

コロナショック以外にも、リーマンショックはもちろんですが、欧州債務危機・チャイナショック・米中貿易摩擦などで、日経平均株価は急落したことが何度もあります。

このような経験をしている投資家は、日経平均株価の上昇に懐疑的になっている可能性が高いです。

結果として、3月4月に日経平均株価が少し上昇した局面で、多くの投資家はショートポジションを持ちました。

しかし、日経平均株価は調整なく上昇を続けたため、多くの投資家はショートポジションを手放さざるをえなくなりました。

いわゆるショートポジションの逆戻しが起きたのです。

大量のショートポジションが解消されたことが、日経平均株価の上昇スピードを一段と勢いづけたといわれています。

経済指標のポジティブサプライズ

経済指標のポジティブサプライズも、日経平均株価急回復の理由の1つです。

中国の自動車販売台数は、早くも4月には回復し始めていました。

アメリカの自動車販売状況も、前年比7割から8割落ち込むと多くのエコノミストは予想していましたが、そのような結果にはならなかったのです。

最大のポジティブサプライズは、6月5日に発表されたアメリカ雇用統計です。

アメリカの失業率は、4月に14.7%まで達し、5月はさらに悪化すると予想されていました。

しかし、結果は、13.3%と前月比より改善するポジティブサプライズになったのです。

予想以上に経済の回復が早いと予想することができる経済指標のポジティブサプライズは、日経平均株価の急回復に大きく寄与しました。

6月5日米国雇用統計の結果と株価・為替の変化

海外投資家の積極的な買い

3月の日経平均株価の下落を食い止めた中心が、日銀のETFの買い入れ増額などの金融政策であるならば、ここ最近の日経平均の上昇を支えているのは、海外投資家の積極的な買いであるということができます。

海外投資家も個人投資家と同様に大量の売りポジションを持っていました。

しかし想定外に日経平均株価は下落しなかったので、売りポジションを生産せざるをえなくなったのです。

海外勢が保有している大量のショートポジションの巻き戻しは、日経平均株価の上昇に大きく寄与しました。

また、ショートポジションを解消してから、海外勢は、現物・先物合算で5月の3週目から3週連続で買い越し、3週合計の買越額は1.6兆円に膨らんでいます。

このように大きな買越額が入っていることも日経平均株価の上昇に大きく貢献しているのです。

まとめ

今回は、日経平均株価が急上昇している理由について説明してきました。

リーマンショックの時と違い、短期間で日経平均株価は急回復しています。

現在の株式相場の試合は良いですが、今後コロナウィルスの第二波が来ると大きく下落してしまう可能性はあります。

今年は、例年以上に株式相場の動きが激しいですので、常日頃から経済ニュースをチェックすることをおすすめします。

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コロナ相場における株の買い方について注意すべき点について以下3点触れた後、一歩下がって、投資期間の確認や優良銘柄に注目することについて説明していきます。

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