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【米国株決算】フェデックスの最新決算情報と今後の株価の推移

フェデックス(NYSE:FDX)はアメリカに本社を置くアメリカの大手物流サービス会社です。

「フェデックス」のブランド名で各種輸送業務を提供しています。

主に国際速達便輸送、宅配サービス、小包混載サービス、小口貨物輸送、貿易事業・税関手続き関連サービスのほか、北アメリカ地域で即時配送サービスを展開しています。

また、コピー・印刷、販促物作成、オンライン印刷などのサービスも提供しています。

主な競合はドイツのDHLやアメリカのUPSなどが挙げられます。

本記事ではフェデックスの最新決算情報と同社株価の今後の推移について見ていきます。

決算発表直前におけるフェデックスの株価等のデータ

フェデックスの2020年第4四半期決算及び通年決算は、2020/6/30のアメリカ市場閉場後に発表されましたので、6/30における同社の株価の値動きについて概観していきます。

6/30の始値は136.00ドルであり、その後日中にかけて大きな変化などはなく、終値は140.13ドルとなっています。

続いて同社株価の今までの値動きについて概観してきます。

上場から2018年頃まで同社株価は上昇しており、2018年頃には270ドル前後の高値を付けていました。

しかしながらその後同社株価は下落し、コロナショック時には90ドル前後の価格で取引されていました。

コロナショックから3か月ほどかけて同社株価は回復し、現在の150ドル強の水準になりました。

フェデックスはニューヨーク証券取引所に上場しており、S&P500の構成銘柄の一つとなっています。また7/2時点での時価総額は406億ドルです。

フェデックスの決算情報

2020/6/30にフェデックスが発表した2020年第4四半期決算の概要は以下の通りです。

【GAAPベース】

  • 売上高…174億ドル(前年同期比2%減)
  • 営業利益…4.75億ドル(前年同期比64%減)
  • 純利益(純損失)…▲3.34億ドル(前年同期▲19.7億ドル)
  • 希薄化後一株当たりの純利益…▲1.28ドル(前年同期▲7.56ドル)

【non-GAAPベース】

  • 売上高…174億ドル(前年同期比2%減)
  • 営業利益…9.07億ドル(前年同期比47%減)
  • 純利益…6.63億ドル(前年同期比50%減)
  • 希薄化後一株当たりの純利益…2.53ドル(前年同期比50%減)

続いて、2020年通年決算の概要は以下の通りです。

【GAAPベース】

  • 売上高…692億ドル(前年比1%減)
  • 営業利益…24.2億ドル(前年比46%減)
  • 純利益…12.9億ドル(前年比139%増)
  • 希薄化後一株当たりの純利益…4.90ドル(前年比141%増)

【non-GAAPベース】

  • 売上高…692億ドル(前年比1%減)
  • 営業利益…31.2億ドル(前年比40%減)
  • 純利益…24.9億ドル(前年比40%減)
  • 希薄化後一株当たりの純利益…9.50ドル(前年比39%減)

第4四半期決算はGAAPベースで約3億ドルの赤字となっており、non-GAAPベースでも大幅な減益となっています。

対して2020年通年決算ではGAAPベースにおいては減収増益となっている一方、non-GAAPベースですと減収減益となっています。

また第4四半期決算は売上高の事前予想である164.5億ドル、一株当たりの純利益である1.70ドルを上回る結果となっています。

同社は決算短信の中で「第4四半期におけるパフォーマンスは新型コロナウイルス感染症の影響を受けた。当社のキャパシティと効率を高めるために行った戦略的投資の結果として、世界経済の再開をサポートし、そこから利益を得ることができた」と述べている一方、「企業向けのサービスの売上は企業活動の停滞による影響により減少した」と述べています。

効率化を推し進め、医療機器関連の配送が増えたものの、企業向けのサービスが企業活動の停滞により減少し、その結果純損益は赤字となったと考えることができるでしょう。

決算の詳細

続いてセグメント別に同社決算を見ていきます。セグメント別の売上高は以下の通りです。

【第4四半期決算】

  • エクスプレス・セグメント…85.60億ドル(前年同期比10%減)
  • グランド・セグメント…63.94億ドル(前年同期比20%増)
  • フリート・セグメント…16.15億ドル(前年同期比17%減)
  • サービス・セグメント…0.07億ドル(前年同期比40%増)
  • その他セグメント…7.82億ドル(前年同期比24%減)
  • 合計…173.58億ドル(前年同期比3%減)

【通期決算】

  • エクスプレス・セグメント…355.13億ドル(前年比5%減)
  • グランド・セグメント…227.33億ドル(前年比11%増)
  • フリート・セグメント…71.02億ドル(前年比6%減)
  • サービス・セグメント…0.22億ドル(前年から変化なし)
  • その他セグメント…38.47億ドル(前年比9%減)
  • 合計…692.17億ドル(前年比1%減)

フェデックス・エクスプレスはフェデックスコーポレーションの貨物航空部門子会社であり、フェデックス・ブランドの下で貨物航空機の運航を担当しています。

フェデックス・グランド・セグメントはフェデックスコーポレーションの子会社であり、パッケージ配送会社です。

またフェデックス・フリートは小口トラック貨物及びその他貨物サービスを提供するフェデックスコーポレーションの子会社です。

フェデックス・サービスは他のフェデックス事業会社にグローバルなマーケティングや計画、情報技術サービスを提供するフェデックスコーポレーションの子会社です。

新型コロナウイルス感染症の影響か、大口の輸送関連のセグメントの売上は減少し、外出自粛に伴うeコマース需要増加により小口の輸送関連の売上高は増加しています。

また同社は経済動向の先行きが不透明であることを理由に2021年の業績見通しなどは発表しませんでした。

決算発表後におけるフェデックスの株価の推移

6/30の終値である140.13ドルに対して、7/1の始値は158.85ドルとなっており、13%ほど上昇しています。

その後日中はやや下落し、7/1の終値は156.65ドルとなっています。

同社株価が13%も上昇した理由としては、同社の売上高が事前予想の数値を上回ったことが挙げられます。

またフェデックスの事前予想を上回る決算結果を受けて、UPSやXPOロジスティクスなどの競合他社の株価も上昇しました。

今後はコロナショック直前の高値である160ドル強前後を目安に上昇していく可能性がありますが、同社を取り巻く環境は非常に厳しいと言えます。

昨年、同社はアマゾンとの提携を終了しており、大きな収入源をひとつ失いました。

またアマゾンも独自の配送ネットワークを構築しており、新たな競合企業として台頭し始めてきています。

既存の競合であるUPSやDHLなどとの競争を行いつつ、新たな競合であるアマゾンとの競争にも打ち勝っていく必要があります。

同社が総合物流企業としてのサービスをどのようにして向上させ、アマゾンなどの新規参入企業に対抗していくのかによって、同社株価のこれからの推移は左右されると言えるでしょう。

今回のまとめ

フェデックスはDHL、UPSなどと並び、世界三大物流企業と呼ばれるアメリカの大手物流サービス企業です。

大手物流企業として堅調な業績を残しているものの、今後はアマゾンが物流業界に参入していくことが予想されるため、フェデックスの今後の事業戦略には注目していきたいところです。

興味がある方はぜひ同社の今後の動向について注視してみて下さい。

参考元:FedEx Corp. Reports Fourth Quarter and Full-Year Earnings

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