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ソニーとAT&Tがゲーム会社GSNを売却したいと思っている理由

モトリーフール米国本社、2019年1月13日投稿記事より

ソニー(6758)とAT&T(ティッカー:T)は現在、GSN への入札を待っています。

GSNは、ホイール・オブ・フォーチュンやスクラブルなどのオンラインソーシャルゲームを制作している企業です。

ソニーが同社株式の58%を所有しており、AT&Tが残りの42%を所有しています。

ソニーとAT&Tは、GSNは最高で7億ドルの価値があると考えています。

ソニーとAT&Tがソーシャルゲームメーカーを持っているのはなぜか

GSNは、1990年代初頭にソニーとユナイテッド・ビデオ・サテライト・グループによって設立されました。

その後、リバティー・メディア(ティッカー:FWONA)が、2000年代初頭にGSNの主要な株式を取得し、大株主となりました。

2007年に、リバティー・メディアは、2009年にDirecTVにGSNの65%の持分を売却しました。

その後、DirecTVはその持分の一部をソニーに売却し、ソニーは再びGSNの大株主となりました。

そして、2015年にAT&TがDirecTVを買収したとき、GSNへの出資を受け継ぎ、AT&Tはソニーとパートナーになりました。

このディールがソニーにどのように役立つか

ソニーの中核となるゲーム部門は、プレイステーションのハードウェア、ソフトウェア、および定期利用サービスから売上を上げています。

同部門の売上高は、前四半期に前年同期比27%増加し、ソニーの売上高の4分の1を占めました。

営業利益は前年同期比65%増加し、営業利益の38%を占めました。

ソニーのゲーム部門の成長率は、他の部門の緩やかな成長を補うのを助け、前四半期の年間売上6%の成長と営業利益17%の成長を牽引しました。

GSN全体を買収することで、その中核的成長エンジンをさらに強化することができます。

GSNの完全買収は、ソニーがモバイルゲームビジネスを拡大するのに役立つ可能性があります。

しかし、GSNのカジノゲームなどは、飽和しているモバイルゲーム市場で苦戦する可能性があります。

ですから、ソニーは実は売却したいと思っているかもしれません。

売却による収入を、自社のモバイルゲーム部門のために投資することができるからです。

このディールがAT&Tにどのように役立つか

ソニーはまだGSNの取り扱いに関して迷っているかもしれません。

しかし、AT&Tはおそらく2つの単純な理由のためにその株式を売却したいと考えています。

まず、AT&Tのタイムワーナー買収後の長期借入金は、約1,900億ドルに急増しました。

その負債のうち150億ドル近くが1年以内に満期を迎えるので、AT&Tがノンコア事業を売却してその負債を減らすことは理にかなっています。

第二に、AT&Tはタイムワーナーを買収することで、無線サービスと有料TVサービスとストリーミングサービスを一体化しました。

その戦略は、GSNの古臭いモバイルゲームユニットを必要としません。

GSNの買い手は登場するのか

ソニーとAT&TがGSNを売りに出すのは理にかなっていますが、買い手が現れるかどうかは不明です。

モバイルゲーム市場の競争は非常に厳しく、アクティビジョン・ブリザードの子会社キングや、テンセントの子会社スーパーセルのような有望な会社は、既に買収されてしまっています。

したがって、GSNの買い手が当分現れなくても、驚くには当たらないでしょう。


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