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ディフェンシブ株投資戦略が2020年の弱気市場で機能しなかった理由

モトリーフール米国本社、2020625日投稿記事より

6月25日の株式市場の動きは、世界経済の先行きについて強気筋と弱気筋の間で続く綱引きを反映したものでした。

過去数カ月の株価反発は、新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的流行)は最悪の事態を乗り切ったという楽観論が高まった結果ですが、新型コロナがしぶとさをみせ、新しい地域で感染が拡大していることから、多くの人がより悲観的な見方をしています。

ダウ工業株30種平均(NYダウ)(DJINDICES:^ DJI)、S&P500指数(SNPINDEX:^ SPX)、およびナスダック総合指数(NASDAQINDEX:^ COMP)は、市場参加者の見方が分かれたため、6月25日は比較的落ち着いた動きでした。

多くの投資家にとって残念なことに、2020年に入り株式市場のボラティリティは再度拡大し、株価の乱高下に不意を突かれる格好となりました。

しかし、弱気市場を予想していた投資家の中には、もっと動揺している人たちもいます。

リスク水準を管理するために選んだ投資が期待通りの結果を生まなかったからです。

とりわけ、低ボラティリティETF(上場投資信託)は、ポートフォリオを安定させる効果のある投資として、市場より激しい変動をしないように設計されています。

残念ながら、iシェアーズ・エッジMSCIミニマム・ボラティリティUSA(NYSEMKT:USMV)やインベスコS&P500ロー・ボラティリティ(NYSEMKT:SPLV)など、最も人気のある商品のいくつかは市場に対してアンダーパフォームしています。

失敗の原因は?

2月下旬と3月の新型コロナウイルスによる弱気市場は、その下落速度だけでなく、パフォーマンスが悪かった銘柄についても驚くものでした。

多くの投資家は、市場が下降局面になれば、この10年間の強気市場で株価を伸ばした成長株の株価が最も下落すると考えていました。

しかし、高値の成長銘柄は引き続きパフォーマンスが良く、苦戦したのは、それ以外の銘柄でした。

勝ち組の一部はハイテク銘柄で、パンデミックによる企業活動停止で経済が影響を被るなか、企業の生き残りを支援すると期待される多くの新星企業の株価が上昇しました。

ハイテク株はボラティリティが高い傾向にあり、低ボラティリティETFには組み入れられにくいです。

現在、iシェアーズ低ボラティリティETFに占めるハイテク株比率は約18%で、S&P500指数における同比率23%を下回っています。

一方、普通は保守的な値動きをすると期待される一部の業種は、期待通りの動きをしませんでした。

iシェアーズ低ボラティリティETFについていえば、大手銀行がいくつかの理由で大打撃を受けたため、金融業界へのエクスポージャーの高さがパフォーマンスを下押しし、結果的に高くつくことになりました。

金利の低下でイールドカーブがフラット化し、貸出資産の質も劣化が懸念されたため、銀行株はS&P500に対して大きくアンダーパフォームしています。

インベスコのETFについては、資本財銘柄への配分が著しく多いのが問題です。

工場閉鎖やその他新型コロナウイルスの感染拡大防止策の影響で、景気循環株が通常以上に低迷しているからです。

確かなものなどない

多くの投資家が市場の下落から身を守る方法を模索しており、過去、低ボラティリティ株アプローチは確かに効果的でした。

しかし、投資に関しては以前機能していたものが次も機能するという保証はありません。

このことを、上記ファンドの投資家たちは身をもって学びました。

大切なのは、起こり得るすべてのことに対する真のリスクを評価するため、自分のポートフォリオを批判的に見つめなおすことです。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません元記事の筆者Dan Caplingerは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。

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