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変化は需要を産む、需要の変化は企業業績の変化につながる

COVID-19感染拡大抑制を目的とした“Stay at home”が推奨されてから約2か月半、2020年6月19日に都道府県をまたいだ異動の自粛が解除されました。

もちろん、毎日のように県境をまたいだ通勤・通学をしている方もいらっしゃいますので、だれもかれもが異動を完全に自粛していたわけではないはずですが、とりあえず公的な行動の制約が一つ減ったことで、自粛していた外出を部分的にでも解禁された方が少なくないことでしょう。

東京ディズニーリゾートも7月から営業再開を発表するなど、少しずつ以前の日常を取り戻しつつあります。

東北に住んでいる筆者の趣味の一つは旅です。

今は組織に属しておりませんので、自分で好きなようにスケジュールを組めるアドバンテージを活かし、自粛解除後、京都と沖縄へ出かけてきました。

沖縄県那覇市を10年ぶりに訪れましたが、高層の建物が増えて景色がずいぶん変わったなと思う一方で、観光客は少ないなと感じました。

観光客が多いと言われる那覇市の国際通りでは、半分ぐらいの店がまだシャッターを下ろしていて、インバウンド客が激減したことを象徴しているように感じました。

京都には1年に1度ぐらい訪ねていますが、近年オーバーツーリズムと言われ、いつも観光スポットにはあふれるぐらいの観光客がおり、バスに乗ったら目的地にいつ着くのだろうと思うぐらい道路も混雑していましたが、今回訪ねた時は本当に人が少なく、一観光客としては快適な観光でしたが、実体経済を考慮すると、観光地への打撃は大きいだろうなと嫌が応にも感じさせられました。

このように、観光という産業のほんのすこしの片隅を考察しただけで「変化」を実感させられます。

COVID-19の影響は現時点ではネガティブな側面に注目されがちですが、筆者はそればかりではないと考えています。

感染拡大に伴い、それまでの常識が覆されることがあったことでしょう。

しかしながら、その常識の変化は需要の変化を産み、それに伴う企業業績の変化に伴って株価も動かすと考えています。

もちろんネガティブな動きもある一方、ポジティブな変化もあるのです。

筆者が京都と那覇を旅して気づかされたことを短くまとめると、コンシューマーサービスに関しては「さしあたりはリピートから使い捨てへ」です。

宿泊先で楽しみな朝食ビュッフェ。

残念ながら今はCOVID-19感染拡大抑制のためとのことで、ビュッフェを実施していない宿泊施設が多いです。

その代わり、個別にプレートで朝食を提供し、自由にとって食べるものは蓋をされた容器に入った状態で置かれていました。

このような状況では個別包装をするための容器や、個別包装された食品(ヨーグルト、ドリンク類)などの需要が増えることでしょう。

化粧室では、ハンドドライヤーが設置されているところが多くありましたが、これも今は使用を禁じ、代わりにペーパータオルを設置しているところが多いです。

よって、ペーパータオルの需要がじわじわと増えているのでは?と思います。

航空機の機内では飲み物のサービスがあります。

それは紙コップに入れて提供されるのが一般的でしたが、現在は紙パックに入った飲み物が提供されています。

紙パックや紙パック飲料の需要が増えると考えられます。

航空機では使われない紙コップはホテルでの歯磨き用のコップに用いられていました。

空港ラウンジでも紙コップが飲み物を入れるものとして使われているのも見受けられました。紙コップも需要が増えているかもしれません。

感染症の拡大を追求しつつ、経済活動を実施しようとすると、洗って何度も使えるものではなく、使い捨て出来るものへの需要が増えるのだと思われます。

これらが長期的に発生する需要か、と尋ねられればそうではないかもしれません。

しかしながら、材料不足相場ではこのようなミクロな話題に一時的に投資家の興味が集まりやすいこともまた事実です。

感染拡大が叫ばれていたころに、マスクや消毒液関連銘柄の株価が上がったのと理屈は同じです。

自粛解除に伴い、お出かけしてみようと思われていらっしゃる方、自宅で過ごす時間が長かった時には気づかされない変化が身の周りで起きているかもしれません。

その変化は、確実に何かの需要を変化させています。

周りをきょろきょろしてみることが投資のヒントになる可能性があります。

くれぐれもCOVID-19の感染には注意されたうえでお出かけください。

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