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【米国株動向】6月に注目の巣ごもり3銘柄

モトリーフール米国本社、2020618日投稿記事より

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)をきっかけに、「巣ごもり銘柄」の定義が大きく変わりました。

1年前はステイケーション(stayとvacationを合わせた造語で、休暇を自宅や近場で過ごすという意味)やのんびり過ごす週末に役立つ企業を指していましたが、今ではテレワークや人との接触を避けることにまつわるあらゆる企業が含まれます。

変化は新たな機会を生み出します。株式市場ではそれが特に顕著であり、さまざまな理由から特定の銘柄の株価が押し上げられ、一部の銘柄では株価上昇が今後も続くとみられます。

その中で、今回は6月に注目の3銘柄としてウェイフェア(NYSE:W)、ネットフリックス(NASDAQ:NFLX)、ドラフトキングス(NASDAQ:DKNG)を取り上げます。

ウェイフェアのソファでくつろぐ

自粛期間中の自宅の居心地を良くしたいという消費者ニーズを反映し、オンラインで家具を販売するウェイフェアの第1四半期売上高は前年同期比19.8%増となりました。

それだけでなく、第2四半期に入って最初の5週間の売上高は前年同期比90%のペースで推移しています。

他社の実店舗が営業を再開し、競争が激化しているにもかかわらず、経営陣はパンデミックをきっかけに顧客認知度が上昇したとして自信を強めています。

マイケル・フレイシャー最高財務責任者(CFO)は決算コンファレンスコールで、「過去12カ月のアクティブ顧客数は前年同期比で29%増加して2,100万人を超え、今では受注の約70%がリピーターである。顧客から寄せられるコメントから判断すると、彼らがとても満足しており、ロックダウンが解除された後もまた利用してもらえる可能性が高いと予想される」と述べました。

ウェイフェアの株価は年初来で2倍以上に上昇しており、3月19日に付けた23.52ドルの底値からは700%以上上昇し、今では200ドルを上回っています(執筆時点)。

パンデミックは同社に顧客基盤の成長という予想外の機会をもたらしましたが、この成長を維持し、安定した利益につなげる同社の努力次第で株価はさらなる上昇も期待できます。

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ネットフリックスに心配は無用

動画配信大手ネットフリックスの株価は、競争激化の懸念から2019年の大半で苦戦しましたが2020年に入って持ち直し、年初来で37%上昇しています(執筆時点)。

外出自粛令を追い風に、第1四半期の世界全体の有料会員数の純増数はパンデミック以前に会社側が予想していた700万人の2倍以上となる1,580万人でした。

目覚ましい成長の背景には、パンデミックの期間中にテレビを見る人が増えたこともありますが、同社のオリジナルのコンテンツも視聴者の維持に貢献しています。

2013年に始まったドラマシリーズ「House of Cards(ハウス・オブ・カード 野望の階段)」を皮切りに、「Orange Is the New Black」、「The Crown」、「Tiger King」など、ネットフリックスは多くのヒット作を生み出しています。

海外でも好調で、メキシコで実施した最近の調査では、回答者の76%がネットフリックスを見ていると答え(YouTubeは73%、アマゾン・プライム・ビデオは43%)、そのうち87%はとても満足していると答えました。

ネットフリックスの視聴ランキングの上位5作品をオリジナルコンテンツが占め、そのうち4作品は英語以外の作品です。

今では米国よりも海外市場の方がネットフリックスに対する満足度が高いなかで、現在、海外市場で18言語、約130本の新たなオリジナルコンテンツのリリースが予定されており、これはアマゾン・プライム・ビデオの3倍に上ります。

ただし、ネットフリックスの見通しはそれほど明白ではなく、会員数の伸びや海外市場の成長が持続できるかどうかは疑問が残ります。

株価は最高値付近にあるものの(執筆時点)、人々の自粛が解除されて会員数の伸びが鈍化すれば若干の揺り戻しもあるかもしれません。

それでも、海外市場の成長が続けば一層の株価上昇も見込まれるため、ネットフリックスからは目が離せません。

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スポーツの試合がなくてもドラフトキングスに影響なし

米国内で全ての主要スポーツの試合が中止される中、eスポーツ賭博企業のドラフトキングスの株価は、4月下旬にダイヤモンド・イーグル・アクイジションとの合併により正式に上場して以降、約140%上昇しています(執筆時点)。

外出自粛により多くの人がドラフトキングスのような娯楽を求めていたことを考えると、同社の上場は最高のタイミングだったと言えます。

同社は現在、米国内7州でイベントやオンライン配信を通じて試合を行っており、さらにオンラインのスポーツ賭博が合法とされている別の7州にも拡大する計画です。

今後、歳入不足に直面しているより多くの州がオンラインでのスポーツ賭博を合法化するとみられ、ドラフトキングスにとっては急速な規模拡大が見込まれます。

同社はオンラインに特化しているためにアセットライトであり、スマートフォンなどで賭けを楽しむ若者をターゲットとしているため、コストのかかるカジノ設備を作る必要もありません。

生のスポーツイベントが再開されたり、あるいは財政的に困窮した州が賭博規制を緩和したりすれば、ドラフトキングスの株価にとって追い風です。

また、同社には負債がなく、バランスシート上には4億5,000万ドルの現金があり、スポーツイベントが開催されなくてもしばらくは持ちこたえることができます。

顧客はパンデミックの最中もファンタジースポーツ(同社が提供するオンラインゲーム)やeスポーツなどへの賭けに積極的に参加しています。

共同創業者のジェイソン・ロビンス最高経営責任者(CEO)は5月下旬のインタビューで、スポーツの試合中止で需要が累積しており、試合が再開されれば同社の見通しは明るいとの見方を示しました。

これらの銘柄は買い時か?

上記3銘柄の株価はいずれも順調に上昇してきましたが、パンデミックが次のステージに入るまでは足踏みする可能性もあります。

しかし、リスクに耐えられるなら、主要スポーツの再開やより多くの州でのオンラインのスポーツ賭博の解禁といったカタリストをもって最も大きな上振れ余地があるのはドラフトキングスかもしれません。

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このレポートでは、パンデミック時に生じる需要増の恩恵を受けるだけでなく、長期的な成長性のある優良株に注目してみます。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Anne Burdakinは、アマゾン株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、ネットフリックス株、ウェイフェア株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。

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