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経済的な堀に注目して投資しよう

出典:Getty Images

“経済的な堀”(競争力の強さや参入障壁のこと)は投資においてよく見逃されるポイントの一つです。投資家の多くはバリュエーションや株価チャートに注目しがちです。これらは投資を行う際に考慮すべき点である一方、経済の堀が長期的な成長のけん引役であり、これが株価にじわじわと影響を与えるのです。

コスト競争力を通したシェア拡大

すべての事業には様々なリスクが存在しますが、コスト競争力という経済の堀を持つ企業は、同業他社と比較してリスクが軽減される傾向があります。たとえば、業界サイクルが下落局面でも、競争力のある企業は継続的に同業より高い利益を出しつつ生き残り、長期的に成長し続けることができます。

たとえば、ある銅山を所有する会社に、ライバル企業と比較して採掘コストが安いという経済的な堀があるとします。これが意味するのは、銅市況の下落局面で銅採掘業界の利ざやが減少傾向にあるとき、この会社は他社より多くの利ざやを確保することができるということです。これにより、不況期に他社が脱落する中でこの会社は生き残ることができ、結果としてシェアを拡大し続けることができるのです。シェアが拡大できると、その分規模の経済も働きやすきやすくなり、ライバルを突き放すための投資もでき、さらにシェアを拡大する下地ができます。その結果、投資家からの評価も高くなり、長期的に株価が上昇する傾向が見られます。

ブランドや技術力による価格支配力と事業展開力

ブランドや技術力の高い企業は、そうでない企業よりも高い収益性を持ちます。そのような会社は、他企業と同じコストで生産しても、より高い価格で売ることができるので、より高い利幅を確保することができます。

長期的にみて、このことは事業にとって多くのメリットを生み出します。例えば既存のブランドをてこに、海外進出や別のプロダクトカテゴリに進出することができます。ブランド自体には新たな投資は必要ではないので、海外展開や事業の横展開でフリーキャッシュを増やし続けることができ、結果増配を続けやすくなります。そして、長期的には株価が上昇することが期待できるのです。

まとめ

コスト競争力やブランドといった経済の堀をもつ企業は、シェアの拡大や事業領域の拡大が他社よりも行いやすく、長期的には他社よりも高いキャッシュを創出でき、株価を引き上げる確度が高くなります。好不況と言った経済サイクルを通して投資する長期投資家は、こういった経済的な堀をもつ企業の株を保有することをお勧めします。ここに確信を持てれば、短期の株価の上げ下げに右往左往しなくてすみます。

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