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いわくつきの株を避けるために

出典:Getty Images

ポートフォリオを築く上で一番重要なことは、投資する過程でいわくつきの企業を避けることです。

全ての企業の経営が順調にいっていると信じたくなるものですが、そう願う投資家をあざ笑うかのように、現実の経営は一筋縄ではいきません。中には経営者に悪意を持っているのではないかと疑いたくなるような局面に出くわすこともあります。

したがって、企業が発する危険信号を理解することが重要だと私は強く思っています。実は、空売り専門の短期投資家は重要な危険信号を素早く察知するプロです。彼らは、株価が下落したときに利益を得ますから、企業の不正やスキャンダルとなりうる兆候に極めて敏感です。以下で紹介するのは、空売り専門の短期投資家が注目している危険信号です。

  • キャッシュフローと合致しない財務諸表
  • 買収後の不透明な収益増
  • 賃貸対照表に記載のない融資
  • 競争優位性の減退
  • 経営者や役員の離職率の高さ

これらの危険信号の一つに不審な点があっても、問題がないケースはあります。しかし、これらが複数見られる場合は、どれか引っかかる可能性があるので警戒した方がいいでしょう。

これらの危険信号が比較的出ることの多い企業は、複雑なビジネスの構造を持ち、不透明な財務管理を行う企業です。財務諸表に精通していない方は、「理解できない事業内容の企業の株は買うな」という格言に従ってください。素晴らしい事業は、複雑難解なものとは限りませんし、専門用語だらけの小難しいものでもありません。複雑なビジネス構造と財務管理は、何か問題を隠す手段として使われることがあります。それが明るみに出たときは、問題が大きすぎていることが多く、株価の暴落につながります。

私たちの生きているこの時代は、投資をする上で最もエキサイティングな時代の一つでしょう。イノベーションが沸き起こるビジネス文化を背景に、新しい産業や企業が立ち上がっています。つまり、今まで以上に、小さな投資が、巨額の利益を生む可能性を秘めている、とも言えます。その打率を上げるためにも、まずは、いわくつきの企業を見極めることが重要です。

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