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ステップ12:売り時を見極める

いつが売り時か?この質問が、我々宛の質問で最も多いです。それに対する我々の答えはこちらです。

「売るべき時なんて頻繁には訪れない。」

とは言っても、売り時、というのは確かに存在します。それでは5つの売りのタイミングを見ていきましょう。

売り時その1:もっとよい投資先が見つかった時

株価や業績に問題がない場合でも、その株を売ったほうがよい時というのはあります。それは、単純に、より多くの利益を得られそうな企業を見つけた時です。他によい投資先が見つかった時は、たとえ買値を下回り損をしても、思い切って売ってしまいましょう。

売り時その2:事業内容の変化

投資に「絶対」はありませんが、事業内容は絶対にいつかは変わります。時には大きく変化もします。変化として挙げられるのは、大手企業による買収、経営者の交代、技術革新などです。そのような「変化」が起こった時、新しい情報を精査し、その企業の株を買った当初の根拠が、「変化」した後の企業にも通用するか再確認します。

  • その企業の収益が「変化」の後に、大きく落ち込みそうな時。技術が陳腐化し、過去の利益率・水準には戻らさそうなときなど。
  • 経営陣の下した決定事項に問題がありそうな時。たとえば明らかにシナジーがないような事業を買収したときなど。
  • コスト競争力のある競合他社が予想以上にシェアを取っている時など競合状況に大きな変化が出たとき。

上記のことが起こった場合は、株の売却を検討してみましょう。

また、その企業の業界全体が不振な時も考慮して検討しましょう。それが一時的な変化なのかどうかも検討しましょう。不景気時には、たとえ優れた会社でも業績が落ち込むことがあります。大切なのは、業界全体の成長見通し、その会社の競争優位性やビジネスモデルの質に変化がでてきているかどうかです。

売り時その3:株価がビジネスの実力以上に高騰したように見える時

この記事を読んでいる皆さんは、長期保有を前提に、株式投資を考えていることと思います。しかし、株価が、明らかに事業に対する評価以上に高騰した場合は、売却を検討しましょう。たとえば過去平均のPERや業界平均のPERの倍まで、バリュエーションが切り上がったとき等です。

売り時その4:間違いに気付いた時

誰にだって、間違いはあります。優良銘柄と思い込んでるのかもしれません。その企業の成長性について楽観視し過ぎていたり、事業リスクを小さく見積もり過ぎていたと思った時は、売却を真剣に考えましょう。大事なのは自分の判断が間違えるかもしれないということを謙虚に認めることです。これによって、資産が激減することから自分を守ることができるのです。

売り時その5:株価が気になって夜も眠れない時

常に冷静に投資を行うのは難しいことです。株価が、安眠できないくらい気になっているなら、そんな銘柄は売ってしまうべきです。投資は、人生をよりよくするために行うもので、夜通し行うギャンブルなどではありません。株価が気になり過ぎると、気性が荒くなり、ストレスによって、集中力を欠き、取引の判断を狂わせます。リスクをとること自体が目的ではありません。落ち着いて投資できる銘柄にだけ、投資しましょう。

では、いつまで保有すればいいの?

ではいつまで株を保有すればいいのでしょうか。まずは、あなたは長期で株を運用していることを忘れないでください。その日その日に儲けようとする山師とは違います。

投資を行なっている間は、好景気と不景気を行ったり来たりして、株価は上下します。それにとらわれず、長期運用していることを忘れないでください。「下がったら嫌」なんて気持ちは売る理由にはなりません。下がってもペーパー上の損で売るまでは損は確定しません。

ただし、上記の売り時、特に事業内容が変化したり、自分の判断に誤りがあった時は、損が確定しても売らなければならない時はあります。

売買メモをしましょう

買った銘柄ごとに、なぜ買ったのか、どのくらい値上がりすると思うか、そしていつ売るかを文字にしましょう。そして、売却をする前に必ず振り返りましょう。こうすることで感情的に売買することなく、また、投資経験から学ぶこともできるようになります。