ステップ1:計算一つで人生が変わる
簡単な計算一つで人生が変わる可能性があります。
アインシュタインは一見簡単なこの式を「史上最高の数学的発見」と言いました。
この数式は経済的自立への近道につながります。
複利効果の奇跡へようこそ
これは金利・利回りに関する話です。
長期運用で最終的に得られる額は、利回りのわずかな違いで大きく変わります。
仕組みはこうです:
- 利息がつきます。
- 翌年には、その利息に対して利息がつきます。
- 翌々年には、利息の利息に、さらに利息がつきます。
- これが続くと貯蓄や資産は雪だるま式に増えます。
利率の問題
いかに早く、いかに多く、資産を増やすか。これを決定する要素は利回り以外の何物でもありません。
利回りが高いほど、貯蓄はより早く、より多く増えますが、利息を再投資することでさらに雪だるま式に増えるのです。
その複利効果を以下の表で見ていきましょう。
下記の表では、預金した場合、世界の債券あるいは世界の株式に投資した場合において、12,000ドルの投資が40年間かけてどのくらい増えるかがわかります。
12,000ドルの投資の成長推移
預金(0.1%) | 世界の債券 (5%) | 世界の株式(9% *) | |
初期投資額 | $12,000 | $12,000 | $12,000 |
5年後 | $12,060 | $15,315 | $18,463 |
10年後 | $12,121 | $19,547 | $28,408 |
15年後 | $12,181 | $24,947 | $43,710 |
25年後 | $12,304 | $40,636 | $103,477 |
30 年後 | $12,365 | $51,863 | $159,212 |
35 年後 | $12,427 | $66,192 | $244,968 |
40 年後 | $12,489 | $84,480 | $376,913 |
*世界の債券、株式は過去の実績に基づく。
見ての通り、株式投資、そしてそのリターンの再投資により、当初12,000ドルの投資が40年後には30倍近くになります。
これは、長期にわたり再投資し複利効果を得てきたためです。
この例は初年度に12,000ドルを投資して、その後も再投資し続けながら40年間待つという前提ですが、もし毎年12,000ドルを投資したらどうなるでしょうか?
毎年12,000ドルを投資した場合
普通預金(0.1%) | 世界の債券 (5%) | 世界の株式 (9% ) | |
初期投資額 | $12,000 | $12,000 | $12,000 |
5年後 | $72,240 | $84,938 | $96,743 |
10年後 | $132,783 | $178,028 | $227,132 |
15年後 | $193,628 | $296,837 | $427,751 |
25年後 | $316,235 | $641,998 | $1,211,365 |
30年後 | $378,000 | $888,993 | $1,942,115 |
35年後 | $440,074 | $1,204,228 | $3,066,464 |
40年後 | $502,459 | $1,606,557 | $4,796,415 |
*世界の債券・株式は過去の実績に基づく。
定期的な投資を行えば、投資期間にともない、かなりの資産を構築できます。
毎月1,000ドル、約11万円を投資にまわせば、お金に働いてもらうという運用が効率的に行えます。
株式であれば短期的には減ることもありますが、長期で世界の株式市場に投資して、毎月40年間11万円投資し、利息や配当も再投資すれば、40年後5億円近い富が築けます。
こんなに増えるということは1か月といった短期では実感できず、場合によっては目減りすることも経験します。が、長期複利で小さな投資額がこれだけ大きくなるのか!と驚きを感じることになるでしょう。
これだけ増えるのは世界経済が長期的に成長し続け、株式市場がその恩恵を受ける結果です。
過去40年間の世界経済の成長は高すぎたのかもしれず、今後は世界的な高齢化や技術革新の鈍化等で成長率は鈍化するかもしれません。
実際、ETF投信運用会社のバンガードグループは、今後10年間の世界の株式リターンについて一桁台半ばを想定しており、世界の債券については一桁台前半を想定しています。
ただインフレ率も過去40年に比べ低下しているので、実質リターンはそれほど変わらず、継続的な投資・再投資による複利効果は引き続き期待できるでしょう。
現金を持ち続けると世界株式のリターンを享受できない
一般的に、預金より株式投資といったより高いリスクを取るほど、より高いリターンが得られる確率が上がります。
しかし、リスクを好まない人もいます。
そういう人は、リスクを避け低いリターンに甘んじます。貯めたお金をタンスにいれたり、定期預金口座に預けたりします。
デフレ期においては現金を持っていていいでしょうが、インフレが発生したり、世界経済、ひいては株式市場が上昇すると、相対的に資産を減らしてしまうことになります。
当社モトリーフールは、長期運用に最適な場所は株式市場だと考えています。
この後の章で、投資の元手を確保し、そこから複利効果を生むような長期の株式投資を行い、経済的自由を手に入れるための方法をお伝えします。